人が成功できない理由
成功する人たちに共通の特徴があるように、成功できない人たちにも共通の特徴があります。
成功する人たちに共通の特徴は何度か話してきましたが、一言で言うと誠実さです。彼らは自分の立てた目標や近いや価値観に対して、ものすごく真面目なのです。成功者が他人の考えや評価に振り回されずに自分の信念を貫いた行動が取れるのはこのためです。
彼らは精神的に打たれ強く、長期的な計画や行動においてもそれを達成し得るだけの我慢強さを兼ね備えております。
高望みすればするほど結果というのはすぐには出てきませんから、長期的な目線で物事を見て行動する精神力の高さが必要なのです。
・努力?才能?成功者になれるシンプルな法則を心理学が究明した調査
性格が短気な人は物事が続かない
逆に成功から遠ざかっていってしまう人たちに共通の特徴は、性格が短気であることです。
気が短いと長期的な計画を達成できなかったり、目の前の誘惑に打ち勝つことができずに成功に向けた行動が取れなくなってしまいます。
先ほども挙げたように、成功の秘訣はきちんとした計画を立て、それを習慣付けて定期的に行動に移し続けることです。そのためには短気な人たちがもたない我慢強さが必要なのです。
昔から短気は損気と言いますが、やはり気が短いと良い事は無いようです。
・自信をつける目標の立て方。おすすめはスモールステップの法則
怒りっぽい人は成功しにくい
カナダ、マニトバ大学の心理学者であるネイザン ホール博士は、約700名の大学一年生を対象に彼らの成績と性格との関連性について調べました。
学期の初めと終わり頃の学生たちの成績を調べて、彼らがその期間の間にどのくらい成長していたのかを調べたんですね。700名の学生たちのデータ集めたのですから結構な規模の調査です。
すると、怒りっぽいという性格的な特徴がある人ほど成績の伸び方が良くなかったということがわかりました。
怒りっぽいと何をやってもダメみたいです。
怒りっぽい人ほど後悔する
このような結果になるのは、怒りっぽい人ほど、自分のしたことを(あるいはしなかったことを)後悔しやすく、過去にこだわってしまうといった傾向があるために、未来に向けて正しい行動をとることができなくなってしまうのが原因です。
私たちは過去にこだわるほど感情的になり、怒りや悲しみといったマイナスの感情に振り回されてしまう傾向があるのです。
つまり、短気な人ほど考え方が後ろ向きになってしまうために、この傾向が余計に強くなってしまうんですね。そして心理的に未来に向けた行動を取るような気分になれなくなってしまうのです。
しかし実際にはまわりの人はそこまで私たちの失敗にこだわっていないということが心理学の別の研究からわかっています。私たちは自分の失敗に対して自意識過剰になってしまう傾向があるようです。
ネガティブ思考になってしまうサインは他にもあります。参考までにチェックしておくといいかもしれません。
・ネガティブに反応しやすい人の特徴がわかったので、今のうちに改善しておこう
怒りっぽいと人付き合いも悪くなる
誰だって乱暴な人だったり怒りっぽい人とはあまり付き合いたくないですよね。
ですから、怒りっぽい人や感情に振り回されてしまう人というのは良好な人間関係を作れずに、そのせいで社会的にも成功しにくくなってしまいます。
どんな仕事をしていても、私たちが成功するために良好な人間関係は大切です。
怒りに任せて叱っても効果なし
ちなみに怒りに任せて人を叱っても、相手の行動を変えて改心させる効果はないということがわかっています。
つまり、怒りや感情的な行為は、良好な人間関係とは逆の要素なんですね。ますます怒りを鎮める意味が出てきました。
良い人間関係を築きたかったらまずは冷静になることが大切ということです。
未来志向とシンプルな習慣が成功のカギ
これとは逆に、過去に縛られずに常に未来志向ができる人ほど幸福度が高いという研究もありますので、感情が安定しないことと未来志向ができないことは密接に関わっているのです。
長期的な目標を掲げてそれに挑む人たちは感情を安定させることで、目先の誘惑に打ち勝ち努力し続けることができるようになるのですね。
そしてシンプルな思考と習慣を守ることで、精神的にも困難に打たれ強くなっていきます。
過去へのこだわりを捨てて将来の計画を立てることで、気持ちも安定して私たちは人生が楽しめるようになります。まさにマインドフルネスですね。
幸せになるためには今ここに集中することが大切ですから、マインドフルネスについての研究もまたの機会に詳しく話しましょう。
・幸せを多く感じている人に共通の思考パターンは、物事を単純に考えてすぐに忘れること