価値観を守れるかどうかが人生を決める
自分の人生について考えることは心理学的にも重要なことです。
特に人生の意義や目的を持たないと、選択に迷ったときや不幸な目に遭って悩み苦しんでいるときに行動が起こせなくなってより辛い目に遭ってしまう可能性があります。
困難な壁にぶち当たっても、行動の指針となる思想や目的や価値観があれば、私たちは深い苦悩の問題に陥ることなく自分を保つことができます。
ですので、少なくとも「自分が一番大切にしたいもの」に関しては明確にしておくことをおすすめします。
考え方ひとつで私たちは幸せになれる
特に人生の質を左右するものに関しては、お金や文化や性別といったものは実は関係なく、そういった環境の要素よりも人生や物事に対する個人の考えかたの方が大切であるということがわかっています。
もちろん、できれば環境もより良い状況にしておくべきですが、考え方や性格の明るさといった要素の方が環境が与える影響よりも私たちの人生を豊かに変えてくれる力が大きいのです。
また環境を変えるにしても負担の大きいものは後回しにして、まずは手近で小さい事柄を変えていくことで自信もつきやすくなります。
例えば身の回りのアイテムや、食品を変えてみるところから始めてその影響力を味わうと良いと思います。
思考は一つの手段に過ぎない
考え方や性格なんてそう簡単に変えられないと思う人は、思考はただの目的達成のための手段でしかないと考えるのがおすすめです。
自分が今考えていることを固定的な観念ではなく、変動的な道具として捉えることで自身の思考を場面に合わせて自由自在に使い分けることができるようになります。
今はこう考えているから、その思考にあった行動をしよう!と行動を選択することもできますし、少し難しいのですが、状況や目的に合わせて「こう考えることもできるよね!」という風に考え方を試しに変えてみるのも手です。
逆にそのときの考え方や思考の癖が状況や目的に合っていないと、望んだ結果が得られないだけでなく心理的にもダメージを負ってしまいますので、注意してください。
時間を大切にすると人生は豊かになる
アメリカ、クリストファー ニューポート大学のドリス博士の研究によると、時間に敏感であるほど人生の意義をより崇高なものに高めることができるとわかっています。
時間を大切に扱う人は成功しやすく、心も安定しやすいという話は以前もしましたが、このドリス博士の研究では人生そのものも豊かにしてくれるということがわかりました。やっぱり時間は私たちの人生にとって何よりも大切なものですね!
時間の中でも「健康的な時間を大切にする=健康を大切にする」という考えができれば、なお人生を豊かにできるようになります。心の健康は肉体の健康から始まるからです。
時間を大切にすることで行動力が身につく
どうして時間を大切にすると人生そのものの満足度が高まるのかというと、時間を大切に扱うようになることで行動力が増して成功や幸せを掴むための努力を惜しまなくなるからなのです。
時間は貴重なものであり有限であると自覚していると、「いつまでもダラダラと過ごしていたら何もできなくなる!」と考える機会が多くなり、目的達成と相反するような行動を避け、自制が効くようになります。
例えば、「いま遊んだら楽しいけれど、いま遊ぶ時間を勉強や仕事やチャレンジの機会に充てることで夢を叶えることができるぞ!」と考えることができれば、夢を叶えるために情報を集めたり作業を始める傾向が高くなります。
そういう小さい努力の積み重ねが自然とできるようになることが成功や幸せを掴むための重要な一歩になっていくのです。
時間を大切にできる人はすべてを大切にできる
そして時間に忠実であるということは、自身で立てた計画に対しても忠実であるということです。時間を大切にする心が巡り巡って夢を叶えるための計画を期限内に達成させるのです。
これは健康やお金などの資本、あるいは家族や友人といった人間関係について考える際にも使える心理テクニックです。
いま自分が手にしている当たり前のものが、本当は当たり前ではないと自覚できることで、私たちは自分の置かれている状況に感謝するようになり、愚痴や弱音をこぼして行動しない言い訳を作ることがなくなるのです。
そして自然とメンタルも安定するようになり、些細なことで苛立つことも減っていきます。
つまり、時間を大切に使うことができる人は、人生に関するすべてを大切にする術を身につけているのと同じなのです。