朝型の人と夜型の人の違いを解説 後編

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早起きと夜更かし人間の違い

 

今回は「朝型の人と夜型の人の違い」についての解説 の続きです。

 

前回と同様に、テキサス大学ヒューストン公衆衛生学部の時間生物学者マイケル・スモレンスキー教授の研究をもとに、早起き型と夜更かし型の2つのクロノタイプに分けた場合の、それぞれの特徴について解説しています。

 

眠る時間

 

当然ながら早起き型の人と夜更かし型の人は、就寝する時間帯も異なります。

 

早起き型の人は夜更かし型の人よりも、だいたい2時間ほど早く眠りにつき、睡眠時間も安定しています。

 

一方で夜更かし型の人は、平日の就寝時間はバラバラになりがちで、週末や休日になると、眠りにつくのは深夜になってしまう傾向があります。

 

睡眠が深くなる時間

 

メラトニンの分泌量が多く眠りが深くなる時間帯も、早起き型の人は3時半頃で、夜更かし型の人はなんと6時頃となっています。

 

早起きの人が起きていてもおかしくない6時には、夜更かし型の人はちょうどぐっすり眠っているのです。

 

 

起きる時間

 

また、早起き型の人は起きるのも得意で、ほぼ自分の望み通りの起床時間に起きることができ、目覚まし時計を使わなくても起きれます。寝起きが良いのですね。

 

それに対し、夜更し型の人は、平日は会社や学校の時間に合わせて起きれるのですが、休日になると起床時間は平日より1〜2時間ほど遅くなる傾向があります。

 

むしろ本来は休日の遅めの起床時間が、夜更し型の人にとって最適な時間帯なのでしょう。

 

また、夜更かし型の人の中には起床するのも苦手な人が多く、朝起きるためにアラームを複数セットすることも多いです。

 

日頃からスヌーズ機能に頼って起きている人は、夜更し型なのかもしれませんね。

 

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睡眠の質

 

睡眠の質にも違いがあります。

 

早起き型の人は眠りが深く、起床時もすっきりと目覚めやすいのに対し、夜更し型の人は睡眠量が少なく、すぐには起きられません。

 

睡眠に関しては、夜更かし型の人が不利な状況となっています。

 

そもそも社会の活動時間と一致してないので、夜更かし型の人は睡眠不足になりやすいのです。

 

なので、夜更かし型の人は日中に眠気を感じやすく昼寝が好きな人も多いのですが、早起き型の人は昼寝を必要としません。

 

食事を摂る時間

 

朝起きるのが得意な早起き型の人は、朝の時間にも余裕があるので朝食を普段食べます。

 

また、夕食など食事の時間も全般的に早めになりがちです。

 

早起き型の人には朝食好きな人が多いらしいです。

 

一方で、夜更かし型の人は、早起き型の人よりも2時間ほど遅い食事となり、朝食も食べないことが多いです。面白いですね。

 

特に休日になると、夜更かし型の人は食事を摂る時間が遅くなる傾向があります。

 

夜更かし型の人には夕食好きな人が多いらしいです。

 

性格の違い

 

クロノタイプによって、性格にも違いが出てきます。

 

早起き型の人には内向的な性格の人が多いのに対し、夜更かし型の人には外向的な性格の人が多いです。こちらは以前にも解説した研究と内容が一致していますね。

 

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適した労働時間

 

当然ながら、ここまで特徴が変わりますと、早起き型と夜更かし型に合う労働時間も異なります。

 

前回にも解説しましたが、早起き型の人は日中に働くほうが仕事の生産性が上がってちょうど良いです。早朝の方が気分良く働けるので集中力も上がります。

 

これに対し、夜更かし型の人にとっては午後から始まる仕事が一番良く、それゆえに夜勤の労働にも適しています。

 

時差ボケに対する強さ

 

また、時差ボケの強さにも違いがあります。

 

早起き型の人は時差ボケに弱く、調整するまでに時間がかかりますが、夜更かし型の人は時差ボケに強く、すぐに対応できます。

 

といった感じです。クロノタイプには様々な分類がありますが、まずは大きく分けて、自分が早起き型(朝型)なのか、夜更かし型(夜型)なのかを知っておくと良いでしょう。

 

自分のクロノタイプの特徴を理解したら、それに合わせて生活習慣を調整してみてください。

 

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参考資料

 

仕事、健康、人間関係 最高にうまくいくのは何時と何時?―魔法の体内時計 マイケル スモレンスキー (著), リン ランバーグ (著), Smolensky Michael (原著), & その他

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Michael Smolensky, PhD – WebMD

https://www.webmd.com/michael-smolensky

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