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ネガティブ志向のメリット、ネガティブのポジティブな使い方とは?

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昨今やたらに忌み嫌われてしまっているネガティブ志向(思考)ですが、実はこれにもきちんとメリットというものがあります。ただ無意味に気分が落ち込んでしまうというわけではないんですね。気分が落ち込んだり暗いことを考えてしまうのにはそれなりの理由が隠されていたのです。

ネガティブになると忍耐力と思考力が上がる

まず人がネガティブ志向になると思考力が活発になります。考えることが得意になるんですね。たしかにネガティブな人って、あれこれと想像したりすごくよく物事を考えていますよね。よく「考えすぎて眠れない」といった状態になったりもしますが、ネガティブなことを考えているときはそれくらい頭の中が活発化しているんです。

米クラークソン大学の研究報告によると、鬱病の被験者は、鬱病でない被験者に比べて、最適戦略にはるかに近い戦略をとる傾向があった、とあります。この最適戦略というのは現状考えらえる上でのベストな選択という意味です。

健康な被験者の場合には、怠惰な傾向があり、十分な数の選択肢を検討しなかったそうです。つまり、健康な被験者は考えることはほどほどに早く決断する傾向があったんですね。

これに対し、鬱病の被験者は、選択肢を検討し続けようとする傾向がはるかに強く、タスクの成績がはるかに良かったそうです。

健康な人はすぐに考えるのをやめて決断を急ぐに対し、ネガティブ志向の人は「本当にこれが正解なのか?」と粘り強く考え続けたというのです。ネガティブ志向の人は思考力が上がっているのと同時に答えにたどり着くまでの忍耐力も上がっていたんですね。

ネガティブな方が記憶力、噂の判断能力が上がり、差別もしにくくなる

また、豪ニューサウスウェールズ大学の社会心理学者ジョー フォーガスによると、憂鬱な気分に陥った被験者のほうが、噂話の正確さを判断したり、過去の出来事を思い出したりする課題の成績が良い+知らない人をステレオタイプ的に分類する傾向が大幅に低い、といった特徴が見つかったそうです。

つまりですね、ネガティブな方が記憶力が上がるうえに、話が嘘かどうかの判断力も上がり、人を差別するということもなくなるということなんですね。あれ? なんだかちょっとネガティブ思考のことを見直してきた気がしませんか?

まぁ要するに憂鬱な気分だからと言って単純に悪いものとは決め付けられないということなんですね。

無理に明るくならなくてもいいんじゃないんですかね?

これらの研究から学べることは、自分が憂鬱な気分になっているからと言って、そこまで悲観的になったり無理に明るくなろうとしなくてもいいってことです。もちろん、うつ病のような深刻な病状の場合は別ですが、ネガティブだろうとポジティブだろうと大切なのはその思考法をうまく使いこなすということなんですね。結局のところ人間の気分も、物事を解決するためのひとつのツールに過ぎないんです。

ですから、ネガティブなときにはその気分を利用して物事を深く考えて、それをメモしておき、あとになってポジティブな気分やニュートラルな気分になったときに考察してみるというのがおすすめです。そうすることで現状に甘んじすぎず、かといって調子に乗って危険なことをしすぎるということがなくなるんですね。

人はネガティブな気分だと、思考力+忍耐力+嘘を見極める能力が上がり、単純な差別をしなくなる
課題の最適解を見つけるにはネガティブ思考の方が向いている