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素人が美術やアートを理解できるようになるための科学的方法

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素人に難しいアートを理解することは可能か?

現代アートというのは、素人にはただのガラクタや適当な落書きに見えても、驚くほどの価値があったりします。なんとか理解しようにも、どのように見たらいいのかわからない。

そもそも現代アートのような素人には難解に感じる芸術作品というのは後天的に理解できるものなのでしょうか?

実は面白いことに、難解に見える現代アートでも理解できるようになる科学的な方法があります。

自分の死について考えるとアートが理解できるようになる

2014年にルートヴィヒ・マクシミリアン大学のサリタ・シルベイラ、エルンストポッペル博士らは実験を行い、2つのグループに分けた被験者たちに、それぞれ「歯医者の予定を立てる自分の姿」「自分が死んでいる姿」のイメージを浮かべてもらいました。

その後で風景画とシュール系のアート作品を見てもらったのですが、歯医者の予定を創造したグループでは「どちらの作品も似たようなものだ」と答えたのに対し、自分の死を思い描いたグループでは「シュールなアートの方が良い」と感じるようになったのです。

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死について考えることで自分の人生が想起される

さらに、もう1つ実験を行いました。こちらの実験では、死について考えながら現代アートに触れてもらい、その様子をMRIにかけたところ、被験者の脳の楔前部(けつぜんぶ)の動きが活発になっていたことがわかったのです。

脳みそのこの部分は、過去の体験を思い出したり、セルフイメージに関する情報を処理をしている部分です。どうやら死について考えることで、私たちは過去の記憶や自分のイメージについても考えるようになるようです。なんだかまるで七つの習慣に出てきたアドバイスみたいですね。

研究では、このような現象が起きる理由はわかっていません。死に対するイメージが現代アートと重なる部分があるのかもしれません。

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シュールなアートは安心感を与えてくれる

研究者は、シュールレアリズムの芸術は、論理的な理解とは異なるレベルでの安心感を与える機能があるのだろうという見解を示しています。

難解なアートは頭ではよくわからないけれど直感的に安心できるものが感じられるのだということです。まさか、現代アートが安心感を提供していたとは驚きですね。不安を感じたらアートに触れるという心理テクニックもありかもしれません。

https://twitter.com/kruchoro/status/1071367788118323201

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芸術や美術に触れる前に死について考える

というように、今回の研究では、論理的にアートを理解できたのではなく感覚的に理解できたことになります。なので、きちんと作品の価値を推し量るには、作品そのものだったり著者だったりアートについて勉強する必要があるのでしょう。

とはいえ、個人がアートを楽しむためには感覚的に理解できれば十分ですから、美術館ですとか展示会に行く際には「自分の死について考えてみる」と、もっと芸術が楽しめるかと思います。

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