くるくるちょろちょろ心理学研究所

心理学・医学・経済学の研究論文の解説と考察をしています

慣れ親しんだ習慣はなかなか抜けない。不健康な習慣を変える方法とは?

習慣を変えるのは難しい

自分の理想の姿というのは誰にでもあります。

 

しかし、やめたいことや断ちたい習慣があったとしても、私たちにとってこれらの習慣的な行動を改善するのはけっこう難しいということが数々の心理学の研究結果からわかっています。

 

あるいは逆に夢を叶えたり目標を達成するために始めたいこと、何かを上達したりスキルを得るために定期的に続けたいこととかありますよね。勉強だったり運動だったり副業だったり…。

 

私もちょっと前からジムに通い始めたのですが、昔から運動を習慣にしていた人たちは別として、そうでない人にとってはやっぱり慣れていないものを続けるのは最初は難しいです。特に時間や手間がかかるものほど、習慣化するために努力が必要です。

 

習慣を変えることが難しい心理的な理由

どうして新しい挑戦をしたり、続けてきた悪習慣を断つことは難しいのでしょうか?

 

それは慣れた行動をする方がエネルギーの消費が少なくて済むからです。

 

主観的な感覚で言うと、その方が楽だからですね。物事を判断することはけっこう私たちの脳みそに負荷がかかってしまいます

 

なぜなら、失敗したり間違った選択肢を選ぶと、損害が出るだけでなく後悔もしてしまいますので、新しい行動を選択するという行為は心理的に負担が大きいのです。この心理があるために重要な決定には、エネルギーを使ってしまいます。

・大きな失敗をしたときの立ち直り方と、複雑な問題を解決するためのシンプルな思考方法

https://kruchoro.com/post-3477/

 

自動化された行動が優先される脳の仕組み

また、慣れた行動や習慣がすでに自動化されている場合には、意識的に行動しないと別の行動を取れない状態になっています

 

気づいたら部屋でゴロゴロしていたり、お菓子を食べていたり、勉強をサボってしまっていたという経験は誰にでもあるかもしれません。それは普段の慣れた行動をするように遺伝子にインプットされているからなんですね。

・なぜか物事が続かない!を解決する、無駄なことをやめる習慣の作り方

https://kruchoro.com/post-3035/

 

不健康だとわかっていてもやめられない

これは私たちが日頃から使っている商品やブランドの使用習慣にも当てはまります

 

アメリカ、カンザス大学のアールワリア助教授の研究で、私たちは同じ商品を習慣的に使い続ける傾向があり、慣れ親しんだブランドについて悪い評判を聞かされてもすぐに態度を変えることがないことを発見しました。

 

たとえ別の商品や新しいメーカーの方が今使っているものよりも優秀でも、それについて検討することが脳みそにとって大きな負担になるので、物を買い替えたり別のブランドに乗り換えるといった行動を私たちは取りにくいんですね。

 

また、単に今使っている商品に愛着が湧いているからという理由もあります。見慣れたものや好きなものに囲まれている方が精神的には安定しますから、新しいものに変えたばかりだとなんだか落ち着かないといったことが起こり得ます。

 

https://twitter.com/kruchoro/status/1071033334246060033

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一度芽生えた愛着はなかなか消せない

またアリゾナ大学マーケティング学科のウエストブロック氏の研究でも、自動車・冷蔵庫・電子レンジなどを購入したばかりの買い物客400人を対象に調査したところ、自分の好きなブランドがあると心変えしない人は58.5%、一度だけブランドを変えた人は20.8%、数回変えた人は20.3%だけでした。

 

つまり、世の中により良いテクノロジーや新しい便利なものが出てきても、半数以上、6割の人が同じ商品やブランドに固執して変化を拒んでしまうものなのです。

これは考えようによっては、個人的にも社会的にも大きな不幸に繋がる原因になります。

 

特に情報革命で新しいテクノロジーや機器が次々と生み出されいる現代では、製品の性能やサービスの質というのはどんどん高まってきています。

 

そういう時代においては、新しい商品や、新しく出てきたばかりのサービスの方が、現状使っているものよりも、今の暮らしをより良く、快適にしてくれる可能性が高いです

 

にも関わらず、そういう場合に、「よくわからないから」ですとか「面倒臭いから」という理由で新しいものに触れないことは損でしかありません。

 

大切なのは、物事の悪い側面だけではなく、良い側面も見てきちんと価値を比べることです。

・幸せになりやすい人たちがしている特徴的な思考習慣とは?

https://kruchoro.com/post-2384/

 

好奇心を刺激することで習慣を変える

この怠惰な罠にかからないようにするためには、定期的に新しいことにチャレンジして、新しいものへの抵抗感を薄くし、同時に楽しみを見出せる脳の構造を作っておくことがおすすめです。

 

好奇心を高く保つことによって、慣れていないことでも自分から進んで触れていくようになります。好奇心とは楽しみです。そして、私たちは楽しいことが大好きなので、楽しみを見いだすことで大きく行動力を上げることができます

・勉強が苦手でも楽しみながら学べる心理読書術!キュリアスリーディング

https://kruchoro.com/post-3295/

 

ハードルの低い定期的なルールを設けよう

物事を続けるポイントは定期的というルールに従うことです。

 

時間や場所、条件が揃ったときにはその行動しかしないようにあらかじめ予定に組み込んでおくことで、慣れ親しんだ行動を自動で行うように、新しい習慣も自動化されやすくなります

 

やめたい習慣をやめるためにも、古い行動を新しい行動に入れ替える必要があります

 

つまり、私たちは新しい行動を習慣化してそれを当たり前の行動にすることでしか、今の古い習慣をやめることはできないのですね。これはかなり使える知識ですので覚えておいてください。

 

この当たり前の心理を利用して、人付き合いという環境を変えて行動を変えるテクニックもあります。

・あなたの行動は信頼している相手の言動ひとつで変わってしまう

https://kruchoro.com/post-3074/

 

少しずつ変えるとうまくいきやすい

自分が定めたルールに従い、あらかじめ予定を組んで新しい行動を取り続けることで習慣は変わっていきます。

 

うまくいかない場合は、スモールステップの法則も試してみてください。習慣を変えることは容易ではないので、その困難さを認識して準備しておくことが大切です。

・あなたの人生を劇的に変えるかもしれない小さな変化の起こし方

https://kruchoro.com/post-2700/

人は一度慣れたものや好きなものは変えたくない
たとえ今が間違っていても新しい変化を拒んでしまう
不安な感情が起きないように小さなことから少しずつ変えていくと良い
自分が冷静な判断をしているか現状をたまには振り返ると良い