性格で決まる食べ物の好み
性格の違いは私たちの行動や趣味嗜好に様々な影響を与えています。
例えば、その人が何を食べるか、あるいは何を飲むかという食事内容の選択にも関係しています。
2019年に行われたノルウェー生物経済調査研究所のゲイルW・グスタフ、ノルウェー生命科学大学経済学部のキルレ・リカーツェン博士らの研究によると、性格の違いが好きなお酒の種類にも影響を与えていることがわかっています。
外交的で開放的な人はワイン好き
この研究では、ノルウェーに住む3,482人を対象に、性格特性とアルコール飲料(ワインとビール)の消費頻度の違いとの関連性について調査しました。
すると、外向性と開放性のスコアが高いと、ワインの消費頻度が増加することがわかりました。
人付き合いをよくしていて好奇心が旺盛な人ほどよくワインを飲む傾向があるのです。
たしかにパーティーなどの人の集まりが好きな人にはワインというイメージがぴったり合いますね。
ワインを飲まない人の性格とは?
逆に、協調性のスコアが高いと、ワインの消費頻度が減少しました。
また、この研究では、誠実性と神経症のスコアは飲酒量や飲酒頻度とは影響がありませんでした。
誠実な性格だからといってお酒を飲まなくなるというわけではないようですね。
【男女別、異性にモテる人の特徴】
女性→外向性が高い(人付き合いが得意)、神経症傾向が高い、お酒をたくさん飲む、違法薬物を使用している
男性→年齢が高め、外向性が高い、開放性が高い(好奇心が強い)
以上の特徴を持っている人ほど異性と恋愛関係に発展しやすくモテる傾向があります。
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2020年4月21日
ビール好きな人の性格には関連はなかった
ちなみに、この研究ではワインだけでなくビールについても調べられたのですが、ビールについては、性格特性と消費頻度の間に有意な関連は見つかりませんでした。
今回の研究はノルウェーの人を対象に行われましたが、日本人を対象に同じ実験を行えば、もしかすると周りに合わせる協調的な性格の人はビールを飲む頻度が多くなるという結果が出るかもしれませんね。
というわけで、ワイン好きな人を見つけたら、この人を外向性と開放性が高い人なんだなぁと覚えておいてください。
この2つの性格特性はモテる人の特徴でもあるので、ワインが好きな人はモテやすいということにもなりますね。
参考論文
Gustavsen, G., & Rickertsen, K. (2019). Personality Traits and Consumption of Wine and Beer. Journal of Wine Economics, 14(4), 392-399. doi:10.1017/jwe.2019.34