【モテる性格】エコな考え方をする意識高い系の人は異性にモテる

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利他主義はモテる

 

これまでの研究で、利他主義のような向社会的行動が交際相手の選択に重要であることがわかっています。

 

新しい研究によると、環境に配慮するためにわざわざ何かの行動をすることは、恋愛対象となるパートナーからより好意的に判断されるなど、意図しないプラスの結果をもたらすことがわかっています。

 

2021年に行われたウスター大学(イギリス)心理学部のダニエル・ファレリーとウルヴァーハンプトン大学(イギリス)教育健康福祉学部人文科学研究所心理学科のマンパル・シン・ボーガル博士らの研究では、環境保護に関する活動をしたり意識していることを示すことで、異性から見たときの魅力を上げることができる!という結果が出ています。

 

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エコな考え方をする人はモテるのか?を実験

 

結論から言うと、この研究では、2つの実験により、人は環境保護行動に従事することで、恋愛市場における自分の望ましさのレベルを高めることができるほか、魅力的な異性のターゲットが目の前にいる場合には環境保護行動に従事するためのモチベーションが高まることがわかっています。

 

研究者たちは最初の実験では、イギリスに住む異性愛者157人を対象にオンライン調査に参加してもらいました。

 

この研究では、参加者は、恋愛対象となる相手の行動を想定したいくつかのシナリオを提示し、その後相手の魅力を判断してもらいました。

 

シナリオの中には、恋愛相手が環境に配慮しているもの、配慮していないもの、中立のものを用意しました。

 

環境について配慮したシナリオでは、例えば、「人物Aは、家庭や日常生活で出るゴミをリサイクルや再利用できるようにいつも整理しています。手間はかかるが、役に立つことだと思っている」といったものです。

 

パートナーが環境に配慮していないことを描いたシナリオでは、例えば、「飲み物を買うとき、Bさんはいつも使い捨てのコーヒーカップや、再利用しない水のボトルを買っている」といったものです。

 

そして、中立的なシナリオでは、例えば、「Aさんは地元のレストランでランチをする。チキンバーガーを選んだ」といった内容です。

 

そして、それぞれのシナリオに登場する人物が、短期的および長期的な関係を築く上で、どの程度望ましいかを評価してもらいました。

 

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環境保護はモテる

 

実験の結果、男性も女性も、環境に配慮した行動をとる相手に魅力を感じ、特に長期的な関係を望むようになることがわかりました。

 

過去に行われた先行研究でも、付き合う相手を選ぶ際には、社会的な行動をしていることが望ましいという結果が出ています。

 

非常にシンプルな方法なのですが、環境保護に気を遣っているという姿勢を見せると、利他的な性格であるとみなされて恋人として見たときの魅力度が上がるのです。

 

魅力的な人の前では良い人ぶる

 

次の実験では、307人の異性愛者の成人男女を対象に、持続可能性(SDGsなど)に関する調査を行っている人物に声をかけられたと想像してもらい、環境ほどに対する姿勢を調べるための調査を行いました。

 

たとえば、「家庭のごみをリサイクルするための準備(ペットボトルや缶詰の洗浄、紙や段ボールの分別など)に時間と労力をかける頻度はどれくらいですか?」という質問をして、「1=全くしない~5=常にする」の範囲で答えてもらうといったものです。

 

ここで重要なのは、調査を行う人物に魅力的な女性または魅力的な男性を起用したことです。

 

その結果、魅力的な異性の前では、環境保護のためのリサイクルの習慣に気を配っていると回答した参加者が増加しました。

 

このことから、私たちは、潜在的なパートナーに対して、「環境に配慮している人物」だと認識されようとしていると考えられます。

 

この実験では、実際に行動がともなうようになるかどうかまではわかりませんが、少なくとも、「自分は環境保護に積極的ですよ」というアピールを好みの異性に対してしたがる傾向が私たちにはあるのですね。

 

 

環境保護でモテる理由

 

研究者たちは、「環境に配慮した行動という形の向社会性が、恋愛関係において適応的な役割を果たしうる」ということを示した結果だと述べています。

 

つまり、環境保護に対する姿勢は、パートナーを選ぶ際に重要なポイントになる!ということです。これは環境への配慮が、善良な性格につながるものだからです。

 

また、環境保護に対して行動をとることは、将来の子孫への配慮の高さも示すことにもなります。

 

なぜなら、環境保護行動は、私たち自身と将来の世代にとってより良い世界を実現する可能性を高めるからです。

 

将来の地球を心配することで、子孫(自分たちの子ども)に対して献身的な行動がとれますよ、という良い親アピールができるのです。

 

もしかすると、エコバッグを持ち運ぶことが恋愛テクニックのひとつになるかもしれませんね。

 

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参考論文

 

Farrelly, Daniel & Bhogal, Manpal. (2021). The value of pro-environmental behaviour in mate choice. Personality and Individual Differences. 179. 110964. 10.1016/j.paid.2021.110964. 

https://doi.org/10.1016/j.paid.2021.110964

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