性別にこだわる必要なし!中性的な人の方が幸せになりやすい!
女性であっても男性であっても社会的文化的立場から、自分の性別的な役割について悩みを抱えている人も少なからずいます。
「男性だったら男らしくしなさい」、「女性だったら女らしくしなさい」というような共通認識にご自分の性格が合わず苦労してしまうこともあるかと思います。
ですが今回紹介する研究は、そこまで男女の役割にこだわりを持つ必要はないということを証明してくれています。
幸福度が最も高くなる人の性格は、男性的な性格でも女性的な性格でもなく、その両方を合わせた中性的な性格だったのです。
男女の特性を両方持っている人は幸福度が高い!
アメリカ、南イリノイ大学のノレラ ラマネア教授は、245名の大学生の性格や行動、考え方といったものを分析し、男性らしさと女性らしさのどちらの方が幸福に結びつきやすいのかを調べました。
すると研究の結果、男性らしさと女性らしさの両方を兼ね揃えている人の方が、片方の性質だけしか持ち合わせていない人よりも、幸福度が高いことがわかりました。
つまり中性的な性格の人は、男性的な性格の人や女性的な性格の人よりも幸せになりやすいのです。心理学的に見ても現代はユニセックスの時代なんですね。
女性よりも男性らしい性格の方が幸福度が高い?
また、これはもしかすると意外に感じるひともいるかもしれませんが、女性らしさを持ったよりも男性らしさを持った性格の人の方が男女ともに幸福度が高いということもわかりました。
この結果にはおそらくテストステロンの数値が関係しているかと思われます。男性ホルモンであるテストステロンの数値が高い人ほど男女共に健康的であることがわかっていますので、この幸福度の研究結果もテストステロンが原因の一つであることが考えられます。
男性的な性格の人が幸せになりやすい心理学的な理由
たとえば心理学的には、男性的な性格は失敗を恐れず新しいことに挑戦するためにポジティブな心理状態になりやすいとよく言われています。自らテンションを上げないと、反撃してくる動物なんて狩れないですからね。
逆に女性的な性格は帰る場所や家族の安全を確保するためにも考え方がネガティブになりやすい傾向があります。女性は保守的な感情を持つことで、挑戦的な感情を持ちやすい男性とバランス良く生活できるように進化してきたのです。
この進化心理学的な特性があるために、男性的な性格の人ほど男女共にポジティブになりやすいので、必然的に幸福度も高くなる傾向があるのです。
目指すべきは中性的なジェンダーレス思考
ただ一番幸福なのは中性的でジェンダーレスな性格の持ち主なので、みなさんはなるべくこちらの性格になることを目指していきましょう。
男らしさの良いところと女らしさの良いところをそれぞれに学んで身に着けていき、自分のものとしていくことで今よりもずっと幸せを感じやすくなれるのです。
男性だから男性らしさにこだわる必要はないですし、女性だから女性らしさにこだわる必要はないのです。気にせず良いところ取りをしていきましょう。