映画館デートが心理学的におすすめな理由!楽しい会話の共通点とは?

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似た者同士が仲良くなる

人と仲良くなるコツは、「共通体験」と「共感」です。つまり、同じような経験をした似た者同士の人ほど仲良くなりやすいのです。

 

私たちは、同じ体験をした相手や同じ気持ちを共有できた人に対して親近感と信頼を覚え、仲良くなっていきます。

 

映画館のデートが昔から定番なのはこのためです。心理学的に見ても映画館のデートは付き合いたてのカップルでも、長年付き合っている夫婦でもお互いの仲を深める良い機会となります。

 

映画という体験は、同じストーリーを同じ視点で同じ場所で同じ時間に見るので、二人の気持ちを共有しやすいのですね。

 

 

 

 

恋人になれる条件は二人の類似性

 

二人の似ているポイントというのは類似性と呼ばれていまして、この類似性が多ければ多いほど私たちは相手と仲良くなれるということがわかっています。

 

そしてこの類似性には様々な種類があり、ちょっとした類似要素でも好感度のアップに繋がります。

 

例えば、仲良くなりやすい人たちが持っている特徴として、主に7つの類似点があります。

 

1.人生に対する考え方や価値観
 

2.出身や生い立ち
 

3.仕事の経歴や学歴
 

4.年齢や世代
 

5.収入や世間からの評価
 

6.教育水準、頭の良さ
 

7.ルックスのレベル

 

といったものなどが心理学の研究結果では挙げられています。こうして並べてみると、相手の好感度を上げるための類似性のジャンルが実に幅広いことがわかります。

 

とりあえずはどんなものでも、似たところや共通の体験などがあれば私たちは知らない人とでも仲良くなれるのです。

 

セールスマンの教科書や指南書なんかだと「お客さんが趣味の話をしたら、自分も同じ趣味だと言いましょう」というような教えが書いてあり、類似性はセールスや接客業界では割と当たり前の知識になってきています。ビジネス書でも見かけたことがある人もいるかと思います。

 

思いを寄せる人や尊敬する人と仲良くなるためにも、共通点の心理的な影響力はそれくらいに強力であるということを覚えておきましょう。

 

共通点があるだけで会話が楽になる

共通点があることで相手と仲良くなれる理由は親近感を覚えるからだけではなく、会話もスムーズに運ぶようになるというメリットがあるからです。

 

相手との共通点があるだけでそれについて話せば会話は進み、お互いに意見を交換することもできるのでとにかく印象が良くなります。

 

想像してみればわかりやすいのですが、会話が弾むと一緒にいるのが楽しくなり、相手のことも良い人だと感じますよね。

 

ということは、会話のネタに困った時には二人の共通点について話せばいいのです。

 

好きな相手とのコミュニケーションは初期の頃ほど緊張してしまいますし、初期の頃ほど嫌われやすいです。

 

仕方のないことなのですが、初期の頃は二人の関係性がまだ十分に形成されていないので、早めに縁を切って時間とお金のコストをなるべく少なくしようという心理が働くからです。

 

なので、会話がつまらないというのはかなり致命的な欠点になります。もちろん、長期的な関係においても会話がつまらないと関係性が崩れてしまうのですが。

 

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会話に詰まりそうになった時の話題の選び方

アメリカ、ハーバード大学で社会心理学を教えているガス クーニーや、『明日の幸せを科学する』で有名な心理学者のダニエル T ギルバートなどの共同研究で、参加者を「話し手」と「聞き手」のグループに分けて二人に会話をしてもらいました。

 

話し手側にはTEDの動画を見てもらい、視聴した内容を聞き手のグループに解説してもらいました。

 

また、その際に、聞き手側には「同じ動画を見ていない状態」と「同じ動画を見た後」の2グループに分かれてもらって、それぞれ話を聞いてもらったのです。

 

つまり、話し相手から「自分の知らない話を聞いた時」と「自分の知っている話を聞いた時」とで、話を聴く側としては、どちらの状態の方が会話を楽しめるのかを調べてみたのです。

 

単純に知っている話を聞かされるか、知らない話を聞かされるかの違いをテストしてみたのですね。

 

直感的には自分が知らない話を聞いた方が未知の体験ができて、楽しそうに思えます。

 

しかし、実験を終えてみると、話し手も聞き手も同じ動画を見た状態で会話をした方が話が盛り上がって会話を楽しめた!ことがわかったのです。

 

つまり、自分の知らない話よりもすでに知っている話について二人で話し合った方が会話が弾んで楽しめるのことがわかったのです。

 

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多くの人は楽しい会話を勘違いをしている

しかし、どうやら私たちは多くの場合、この事実を逆に感じているようです。

 

実は被験者の人たちには実験を行う前にアンケートを取って「『初めて聞く話』と『すでに知っている話』とでは、どちらが楽しめると思いますか?」という質問を聞いていました。

 

すると、事前の調査では実験の結果と逆の予想が多かったのです。話し手のグループでも聞き手のグループでも、実験を行う前は「新しくて、聞いたことがない話の方が盛り上がるだろう」と予想していたのです。

 

つまり、聞く方は新しい話をしてくれるのを相手に期待し、話す方も新しい話を聞かせてあげようと思って相手の知らない話をするのですが、そのせいでかえって二人の会話が退屈な体験になってしまっているのです。皮肉な結果ですね。

 

しかし、実際に会話の実験をしてみると、聞き手がすでに知ってることを話した方が、聞き手は話し手に好意的な印象を持ったのです。これは全人類、肝に命じておきたい科学的事実ですね。

 

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会話がつまらなくなってしまう心理的な理由

どうしてこのような結果になったのかというと、私たちはみんな自分の会話の下手さや説明の下手さを自覚できていないからだそうです。

 

私たちは、相手を楽しませようとして新鮮な話を聞かせたとするのですが、説明が下手なせいで大事な情報を言い忘れてしまい、聞き手は情報不足のせいで会話が退屈に感じるということが多々起こってしまっているのです。

 

そして、人がすでに知っている話を聞く方が楽しいと感じるのは、少なくとも相手が何を言っているかが理解できるからという理由なのです。

 

つまり、初めて聞くような新しい話は知らないことが多すぎて物語の輪郭が掴めずに会話がの楽しめないのです。

 

話が下手なのは多くの人に共通なので、そういう意味では会話のテクニックについてはあまり気にしなくても良さそうですね笑。

 

それよりも心理学的には共通の話題選びの方が重要なのです。この辺りは傾聴のスキルと共通するところがありますね。

 

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楽しい会話をするためのコツ

というわけで、気になる相手とは、一緒に同じ遊びをしたり、ペアルックで同じアイテムを共有したり、同じ趣味を楽しんでと距離が近づけていきましょう。

 

シェアという機能を使ってテレビ番組やユーチューブの動画などを共有するのもおすすめです。

 

これらの方法は二人が物理的に遠く離れていても共有しやすいコンテンツで、共通の話題として扱いやすいのです。無料で見れますしね。

 

また、相手が知らない話をしたり、新しい情報を伝える時には、説明不足にならないようになるべく詳しく順序立てて会話を進めていくと良いです。

 

そうすれば、相手が混乱することも少なくなります。新しい話をすることは思ったよりも難しいことなのだと自覚していきましょう。

 

共通点が二人の距離を縮める
相手が知らないことよりも知っていることを話した方が会話は盛り上がる
しかし、多くの人は逆だと思ってしまっている
私たちは自分で思うよりも説明が下手なので、丁寧に説明しないと会話が退屈になってしまう
話をするときは相手が知っていることを話すと会話が盛り上がりやすい
相手が知らないことについて話す時は詳しい説明をしてあげると良い

 

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