清潔さは常に大事
すごく単純な心理で雨が、清潔な人は好かれます。
潔癖症の方ではなくても、清潔な場所や物というのは私たちの心に魅力的に映るようになっています。綺麗な状態を保っている人や物や場所というのは、それだけ好感度が高まります。これは私たちが本能的に生きるために良質な環境や遺伝子を選びとっているからです。
この「清潔なものは良いものだ」という好意的な評価を相手から得る仕組みは、ビジネスの場面でも使うことができます。
信頼されやすいお店の条件とは？
アメリカのマイアミ大学に所属するシャルマ博士とテキサス大学のスタフォード博士は共同研究で信頼されやすいお店の基準について調べました。
この調査では、隅々まで掃除が行き届いているお店とそうではないお店とを比較したところ、掃除の行き届いたお店では店員が信頼されやすく、そこに陳列されている商品も好ましい評価を受けやすいことがわかりました。
働くスタッフと商品の双方にプラスの効果が働くんですね。当然ですが、スタッフと商品の評価が高いお店の方が売り上げも順調に伸びていき、口コミ等による評判も良くなります。
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清潔なお店は購買率、消費率も上がる
さらにアメリカ、南カリフォルニア大学のモラレス准教授は、顧客の前でお店の掃除をきっちりやっているところを見せるだけで、顧客の購買率が上がることを心理学の実験中に見つけました。
実験でモラレス博士は、大学生に頼んで掃除を積極的にしているお店とそうでないお店とで買い物をしてもらいました。端的にいうと、清潔を保っている綺麗なお店と、ゴミが落ちていたり埃が落ちているような汚いお店とで、その売り上げに違いが出るかを比べて調べてみたんですね。
すると、特に掃除を意識していなかったお店で使ったお金の平均が8.22ドルだったのに対し、顧客の前で掃除する努力を見せていたお店では平均の消費額が10.51ドルとより多くお金を使ってくれたのです。
数値にして、お客さん一人あたり約30%の売り上げアップです。これは驚異的な数字です。今すぐ掃除しましょう笑。
似たような研究は以前にも紹介しました。今回の研究と組み合わせるとものすごい効果を発揮するかもしれません。
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顧客は意外と注意深く見てる
このようにお買い物客の人たちはけっこうスタッフの働きぶりや接客態度を見ているのです。店員さんが楽しそうに働いているか、愚痴はこぼしていないか、適当に働いていないか、というところは買い物をしていたり食事をしていると自然と目に入ってきます。
特に笑顔は万国共通のコミュニケーションツールです。楽しそうに働いているスタッフの印象が良くなるのはこのためです。
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接しやすいと好印象
おおらかな態度をとる店員さんが多いアメリカでさえも、このように丁寧で心地の良い働き方をしているお店の方が人々に好かれるのですから、おもてなしとホスピタリティの国、日本だとその印象効果はなおさらです。
人としての接しやすさがお店と商品の好印象に繋がる研究もあります。
音楽の力も売り上げにつながる
売り上げを伸ばしたい小売店のオーナーさん、店長さんはぜひこまめに店内を掃除して、お客さんたちに一生懸命努力している姿を見せてください。
雰囲気づくりという観点では、音楽に注意を払うのも売り上げアップの秘訣です。
・音楽を聴かせるだけでお店の売上がアップした心理的な理由とは？
清潔感を意識しよう
また個人的な成長のためにこの記事を読んでいる人は、ぜひ清潔感をいつもより意識して高めるようにしてみてください。ファッションに興味のない人もいますが、服装などの見た目は意外と重要なんですね。
私たちの心理には連合の法則という、感情と状況を結びつける自動印象形成システムが搭載されているのです。ちなみにですが、匂いも重要です。
繰り返しますが、ポイントは清潔感です。心理学的に清潔な人は好かれます。ですので、おしゃれを目指す前に、まずは清潔感を身につけましょう。
それ以外にも人に好かれるポイントは意外とシンプルだったりします。よく世間一般で言われていることもそうですが、そんな理由で好きになるの！？みたいな少々びっくりするような心理学研究もありますので参考までにどうぞ。
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