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ある音楽を聴かせるだけでお店の売上がアップした心理的な理由とは?

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人気の心理学

音楽の心理学

今回は音楽とマーケティングに関する心理学の研究を紹介します。

実は音楽って好きな曲を聴いて楽しむ以外にも、様々な場所で人の心に影響を与える形で使われているんです。音楽による雰囲気づくりは私たちの心に大きく影響するんですね。

今回はそんな音楽に関する心理学の中でも時間とお金の使い方に関しての面白い研究があったので紹介&解説していきますね。

遅いテンポの曲で売上アップ

アメリカ、ロヨラ大学でマーケティング学を研究するロナルド ミリマン助教授は、人口15万人ほどの規模の都市にある中規模のスーパーマーケットで、9週間にも渡って(けっこう長めにやってますね)店内の音楽のリズムを変えて顧客の購買行動に変化があるかどうかを調べる実験を行いました。1日ごとに遅いテンポの曲と速いテンポの曲を流してみたのです。

すると、遅いテンポの曲が流れている日には店の売り上げが上がったのです。数字にすると38.2%、約4割も売り上げアップをすることができたのです。40%近くも上がったのですから、かなり大きな売上アップ効果です。

このとき、それぞれの曲の速さは遅いテンポのものでBPM72以下、速いテンポのものでBPM94以上でした。

ちなみに、多くの人がよく聴くであろうPOPSの中でも明るい曲はBPM100以上のものが一般的です。パンクですとかロックなどの激し目のジャンルだと120超えるのは普通ですね。BPM72以下の曲となると、クラシックやバラードなど本当にゆっくりな曲調のものになると思います。

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音楽に気持ちが左右される心理的な理由

このBPMというのは1分間の拍数を数えたものなので、心拍数に置き換えてみるとわかりやすいかもしれません。一般的には人の脈拍は70以下になるので、ひょっとするとこの心臓のリズムに近い音楽を耳にすると私たちは落ち着いて買い物をすることができるようになるのかもしれません。

さらに、どうやら私たちは遅いテンポの曲を聴くとそれに合わせて歩調だったり行動のリズムを合わせる特性があるようで(これ、わかりますよね)、そうしてゆっくりとした歩調で店内を散策するようになると、つい買ってみたいという誘惑に駆られるような余計な商品にも目が行くようになって購入金額が上がってしまうようです。

マーケティング研究では、店舗の滞在時間が上がれば上がるほど顧客の購入金額が上がるという法則がありますので、それを利用しているんですね。

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ドンキホーテの陳列も心理テクニック

ちなみに格安の殿堂ドンキホーテの陳列の仕方が雑多な感じなのは店内を歩きにくくして滞在時間を伸ばすためです。

さらにこの方法だと綺麗に陳列する必要もないので人件費のカットにも繋がり、商品価格もギリギリまで下げることができるんですね。

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滞在時間と使うお金が増えてしまう

さらにミリマン教授は同じ実験を飲食店でも行ったところ、スーパーの結果と同じように顧客は滞在時間も使ってくれるお金もスローな曲調のときの方が多くなりました

平均すると、遅いテンポのときには滞在時間が約10分伸び、顧客の支払う金額は約1.5倍になりました。音楽を変えるだけで、それだけ楽しんで食事ができるということですね。デートのときとかにも使えそうな知識です。

そしてお店の経営者側としては、各テーブル10分の延長で店の売り上げが1.5倍になるのなら、スローな曲調の音楽を流す方が賢明かもしれませんね。支払うコストに比べてリターンが大きい投資のように思えます。もちろん、お客さんの回転率を求めるマクドナルドのようなファストフード店の場合は別だと思いますが。

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速いテンポの曲を聴くと頭が悪くなる?

また、曲のテンポに関しては別の研究もありまして、2007年にイギリス、グラスゴー カレドニアン大学が行った実験によると、速いテンポの曲を聴くと人の認知能力が低下し、作業効率が下がるということがわかっていますので注意してください。仕事や勉強のときに音楽を聞いてはいけないということですね。

ちなみにこの現象は特に音楽好きな人ほど、終わらせなくてはいけない作業ではなく大好きな音楽の方に意識が引っ張られてしまう傾向があるので、気をつけてくださいね。

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