瞑想で集中力が上がり賢くなる理由
瞑想を長期的に続けることで物理的にも脳みそに変化が訪れることがわかっています。頭を使うようになることで、本当に脳みそが大きくなるのです。
研究者が脳をスキャンしたデータを分析したところ、脳みその灰白質という神経ネットワークが存在している部位が瞑想をし続けることによって、筋トレで筋肉がつくみたいに肥大化していくことがわかりました。
例えとして脳みそは筋肉の(筋トレ)ようだと最近ではよく言われますが、筋肉と同じような成長・変化が脳みそにも物理的に起きていたのです。
瞑想で努力することが好きになる
この脳みその成長は瞑想に限らず、精神的な努力が必要な作業でも同じように起こります。
具体的なことで説明しますと、勉強をしようと思っているのについつい遊んでしまう人が、少しでもいいから勉強を始めたとします。
たとえそれがほんの小さな一歩でも続けていくことで、勉強をするという作業に働きかける灰白質がだんだんと大きくなっていき、遊びの誘惑に勝ちやすくなるのです。
すると勉強に対する感覚も変わっていき、「やる気が出ない。でも1分だけやろう」というような努力が必要な状態から「勉強が楽しいからやりたい!」というようにレベルアップしていくのです。
この一連の流れがいわゆる学習と呼ばれる過程なのですが、それをサポートする(より効果が出やすくなって勉強好きになるのが早くなる)のが瞑想の効果なのです。
瞑想で自制心と注意力がアップする
海外の研究によると、瞑想の練習を3時間行っただけで自制心と注意力が向上したという結果が出ています。練習を行うだけでも十分な効果があるのです。
自制心は誘惑に打ち勝つ力であり、注意力は成長するのに必要な気づきを与えてくれる力です。
その2つの力が向上することで自然と作業自体に興味を持ったり、専門的な能力が開花していったりするというわけですね。
瞑想で自己認識機能が強化される
また別の研究では瞑想を週間続けたところ、自己認識の度合いが向上し脳内の自己認識を司っている灰白質が増えていることがわかりました。
自己認識は別の言葉ではセルフモニタリングと言って、自分を客観的に判断できる能力のことを指します。この能力が低いと自堕落な習慣を身につけてしまったり、まわりにいる人を不用意に傷つけてしまうということが起きます。
つまり自分のためにもまわりの人のためにも瞑想は役立つのです。それも毎日たったの5分続けるだけでも効果があるので、気になった人は少し試してみてみてください。