運動をどれくらいすると幸せになれるのか?
運動をすると幸福度が高まる心理効果があることはこれまでにも何度か本ブログで解説しています。そうなると気になってくるのが、ただ体を動かしてさえいれば、どんな運動でもいいのだろうか?ということです。
というわけで今回は、どれくらい運動をすれば、あるいはどんなふうに運動をすれば、幸せになれるのかについて話していきます。
2012年のダートマス大学心理と脳科学部のマイケル・E・ホプキンス博士とF. キャロライン・デイビス博士らの研究によると、ちょっとした運動をするだけでも人は幸せな気分になれるということがわかっています。
運動をするだけで幸福度と脳機能がアップ!
この実験では、まず被験者たちを「運動をしないグループ」と「運動をするグループ」に分けて、運動グループには1カ月間エクササイズをしてもらいました。そしてテストの最終日には、2つのグループをさらに運動してもらうグループと運動しないグループに分けたのです。
つまり、1カ月間の定期的な運動をしたあとでテスト最終日に運動をする/しないグループ、1カ月間の定期的な運動をしなかったあとでテスト最終日に運動をする/しないグループの4つのグループに分けたのですね。そして最後に全員のメンタルヘルスチェックを行いました。
すると、当然の結果ですが、運動をしていたグループのほうが幸せになっていました。詳しく見てみると、運動グループは次の順番で脳の機能と幸福感がアップしていました。
定期的な運動より朝の運動のほうが効果が高い!
それぞれのグループは次の順番で脳の機能と幸福感がアップしていました。
- 定期的に運動していて、テストの朝も運動したグループ
- 定期的な運動はしていないが、テストの朝は運動したグループ
- 定期的に運動をしていたが、テストの朝は運動しなかったグループ
- まったく運動をしていないグループ
やはり運動による幸福アップ効果はかなり大きいようですね。脳機能がアップするのもうれしいところです。
幸せになりたかったら運動しよう!
面白いことに定期的な運動をするよりも、その日の朝だけでも運動をするほうが、その日は幸せになれるのです。1日だけの場合だと、定期的な運動は心理的な影響力が落ちてしまうのですね。それでも運動をしないグループよりは幸福ですが。
というわけで、朝方にちょっと運動をするだけでも簡単に幸福度と脳の機能が上げられるので、その日一日を幸せでいたかったら運動をしましょう。幸せ感が足りない!と感じたらとにかく体を動かすと良いわけです。お試しあれ。