無理にポジティブに考えてはいけない
「ネガティブなことは忘れて、どんなときも明るくポジティブにいこう!」というようなアドバイスは自己啓発の世界でよく言われることですが、科学的にはこれは間違っています。
なぜならそうやって無理にネガティブな思考から目を逸らそうとすると、かえってネガティブな思考が大きくなってしまうからです。
この心理現象は、心理学者ダニエル・ウェグナー博士が発見した「シロクマのリバウンド効果」によるものです。
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シロクマのリバウンド効果とは?
シロクマのリバウンド効果とは、シロクマのことを考えないようにしようとすればするほど、皮肉にも頭の中がシロクマのことでいっぱいになってしまう現象です。
このシロクマのリバウンド効果によって、ネガティブな出来事を忘れようとしたり、否定的な感情から目を逸らそうとすればするほど、逆に否定的な感情が頭から離れなくなってしまい思考がネガティブなものに支配されてしまうのです。
つまり、ネガティブな思考や感情を無理にポジティブに変えようとするのは逆効果なのです。あまりによく言われるアドバイスなので気を付けましょう。
【メンタル耐性】ネガティブな感情に振り回されずに快適に毎日を過ごす心理学的な方法
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マインドフルネスになってネガティブを支配する
そこで、このリバウンド効果を起こさせずにネガティブな感情をうまくコントロールすることが大切です。その時に役立つのがマインドフルネス瞑想です。
マインドフルネス瞑想とは、頭の中に浮かんでくるネガティブな感情や思考を否定したり抑えたりせず、その感情や考えを認めて受け入れ、ネガティブの波が去っていくのをただ待つというものです。
聞きなれない人には宗教っぽい解決策に思えますが、このマインドフルネス瞑想の効果は数々の実験で実証済みですので安心してください。ネガティブな気持ちになってツラいときにはぜひお試しください。間違っても今の感情を否定しないようにしましょう。
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