副業・起業は心理学的に良いのか?
昨今、副業(複業)・起業といった新しい働き方がブームになっていますが、今回はこうした事業を興す際の心理的なメリットについて話していきます。
心理学的な観点から見ると、副業や起業はおすすめです。なぜなら自分で事業を興すことで人生をより満足なものに変えられるようになる傾向があるからです。
実は会社員などの雇われている労働者に比べると、自分で事業を起こし管理している人ほど健康的で長生きができるということがわかっています。意外に思える人もいるかも知れませんが、経営者の人の方が仕事に対する精神的なストレスを抱えにくいのです。
経営者の人ほど長生きしている
イギリスでの調査によると、経営者の人ほど長生きになり、一般的な労働者の人ほど寿命が短くなるという傾向があることがわかりました。
これには自己コントロール感や人間関係など、仕事のストレスに関する心理的なことが関係しています。
経営者などの事業主は自分に決定権や責任がある仕事をこなすことで、職場における不健康なストレスを感じにくくなり寿命が長くなりやすくなるのです。
経営者のほうが長生きできる心理的な理由
考えてみればわかりやすいのですが、自分が経営者になれば理不尽な要求をしてくる上司とは付き合わなくて済むようになりますし、何を仕事にするかといった大きな選択だけではなく、職場や働き方や一緒に働く人も自分で選ぶことができるようになります。
この自分で選ぶという行為がストレスを感じずに健康的に働くためのコツなのです。私たちには心理的リアクタンスと言って、人から強要されるものを嫌がる心理があるのです。このために自分に選択権が少ない会社員やアルバイトの人よりも経営者のほうが精神的な健康を保ちやすいのですね。
そして人に流されたり人が決めたものに従うのではなく、自分の意志で計画し行動するようになることで自分が物事の結果を決めているという気持ちになりやすくなり自信がついてきます。
まずは自分で決めるところから始めよう
自己コントロール感と同じように自分に自信を持ったり自分を好きになれる人ほど幸せになり健康的にもなります。だから、自分で物事を決めているという感覚や意志は心理学的に重要なのです。
というわけで、健康的で幸せになりたかったら長期的には副業や起業を目指していき、雇われている立場であっても自分で選択できる余地を持てるように、きちんと会社と交渉もしていきましょう。
そしてたとえ人から指示されたことであっても、その中で自分で自由にできることを見つけていき、自分なりに考えて行動していくように心がけましょう。