仕事のストレスは何で決まるか?最悪の職場が判明!心理的に一番キツいことは常に〇〇!

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仕事でストレスが溜まる理由

 

今回は仕事のストレスに的を絞った心理学の話です。仕事というか職場のストレスに関する話ですね。

 

どんな職場環境だと私たちは強いストレスを感じて心を病んでしまうのかを調査した研究結果を紹介して、心理学的に悪い職場とはどういうものなのかを説明していきます。

 

普段の私たちは自分が所属している組織や暮らしている環境を客観的に判断できない状態のあります。

 

これは内集団バイアスという心理的な癖を持っているからです。なので、客観的に評価を下せるような基準を持ち出してたまに評価をし直してみた方がいいのです。

 

それは組織のためでもありますし、何より仕事がツライと一日すべてがツラく感じてしまいますからね。

 

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心理学的に最悪職場とはどんな職場か?

 

今回の研究を参考にして、自分の職場は酷い状態にないかをチェックしてみてください。

 

自分が当たり前のように受け入れていることが、実は世間的や法律的には当たり前ではなかったということはよくありますからね。

 

そして、もしも現在のあなたがそのような悪い環境にいるのであれば、その場所からはできるだけ早く抜け出せるように努力しましょう。

 

職場環境を改善するのでも、自分の意見を上層部に伝えるのでも、職場自体を変えてしまうのでもどれでも構いません。

ただし心理的に不健康な環境であるのにも関わらず、その問題を放置し続けることだけはやめておきましょう。

 

また、現在の職場が悪い環境でなかったあなたはラッキーです。環境に感謝して仕事にも精を出していきましょう。

 

外の環境を知ることで今の環境の素晴らしさが理解できるということもありますからね。

 

人間は基本的に何かと何かを比べることでしか評価を下すことができないので、たまには外の世界を見ることをおすすめします。

 

早速ですが、悪い職場の共通点はいつでもどこでも同じものです。ストレスフルな仕事にはいつもこの要素が入っているのです。

 

職場でもっともストレスになるもの、それは邪悪な人間関係です。職場環境を悪化させる一番の問題は、人間関係のストレスにあったのです。

 

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人間の悩みは全て対人関係の悩み

 

スコットランドにあるヘリオットワット大学で組織行動学を教えているアルフレッド キーナン教授は、若手のエンジニア800名を対象にストレスの要因に関する調査を行いました。

 

この調査の結果によると、会社内のストレスで1番多かったものは対人関係の衝突に関するものでした。

 

つまり、仕事の量でも働く時間でも仕事の内容でもなく、人間関係に関する問題が一番私たちの心理に悪影響を及ぼしていたことが調査の結果からわかったのです。

 

アドラー心理学でも「すべての悩みは人間関係に通ずる(人間の悩みは全て対人関係の悩みである)」と言われていますが、社会的な動物である私たちにとっては、人間関係の悩みはそれくらいに抱えやすい心の問題なのです。覚えておきましょう。

 

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職場のストレスを高める5つの要因

 

その他の問題を含めた仕事に対するストレスの原因は以下の通りです。

 

  • 人間同士の衝突16.2%
  • 仕事の質に関する問題15.4%
  • 仕事の量に関する問題8.0%
  • 雇用の条件に関する問題6.9%
  • 役職や役割に関する問題4.3%

 

こうしてそれぞれの問題に関する数字を並べてみると、人間関係と仕事の質に関する悩みがストレスを大きく感じてしまう主要な原因であることがよくわかります。圧倒的に高い数字になったのが人間同士の衝突であり、またそれに続いて多かったのが仕事の質に関する問題です。

 

人間関係がうまくいかないだけではなく、行っている仕事の質が悪かったり作業自体を楽しむことができないと、私たちは強いストレスを抱えることになってしまうのです。

 

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仕事の忙しさはストレスとは関係ない?

 

研究の結果を見る限りでは、仕事の量が多くても楽しければ大きな問題にはなりにくいようですね。

 

一部の起業家のように、たくさん働いていても幸せな状態が保てている人がいるのは、たとえこなすべき仕事がたくさんあっても、職場の人間関係や仕事の質が良好なおかげでストレスが少ないからなのですね。

 

たしかに仕事にストレスをそこまで感じず楽しんで働いている起業家の人たちは人間関係にも恵まれているように見えます。どんな仕事や職に就くかよりも、どんな職場で誰とどう働くかの方が心理的には重要なのです。

 

好きなことを仕事にしていても満足度が低かったり、好きなことを仕事にしたことを後悔してしまう人がいるのは、この職場環境や仕事の質が悪いからなのです。

 

たしかにギスギスした関係の中ではどんなに好きな仕事でもしたくなくなってしまいますよね。感覚的にも納得できる研究内容です。

 

 

心理学的にダメな人間関係とは?

 

では、具体的にはどのような人間関係や職場環境が心に悪いのでしょうか。

 

実は私たちが抱える人間関係の問題の多くは、お互いのコミュニケーション不足という原因によって起きています。これは職場の人間関係に限らず、恋人、家族、友達といった人との繋がりのすべてに言えることです。

 

「言わなくてもわかるだろう(わかってほしい)」、「こんなことは当たり前だ」という期待感や常識の呪いが、私たちにコミュニケーションする機会を飛ばして、相手に自分の価値観や意見を押し付けてしまう結果になっているのです。

 

他の心理学の研究でも、コミュニケーション不足の問題や我慢をし過ぎる問題が取り上げられています。

 

心理的な距離が近づいてある程度二人の関係が固定化されると、どうしてもお互いを知った気になってしまい、そのせいで新しく知ろうとする努力を怠ってしまうようになるのです。これが人間関係の衝突が生まれる原因です。

 

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本音を話さない相手のことを敵だと思ってしまう心理

 

コミュニケーションの量が不足すると、相手とあなたとの心の距離が離れてしまい、そのせいでお互いに敵意を感じやすくなってしまうのです。

 

職場でも家庭でも会話の量は大切なのです。もちろん会話の中身や伝え方も大切なのですが、とりあえず日常的であっても会話量だけでも確保していけば破滅的な関係にはならないのです。

 

「喧嘩するほど仲が良い」という言葉があるように、自分の気持ちや状況をきちんと伝えられる関係にある人とは、衝突してるように見えても上手くいくものです。

 

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相手の気持ちは正確にはわからないと自覚しよう

 

私たちは普段、相手の気持ちを推察しながコミュニケーションを図っていますが、その推察は外れることも多いのです。というよりも、こうした相手の気持ちを考える推察は外れることの方が多いです。

 

私たちは理解できているようでも意外と相手のことを理解できていないのです。これは長年付き合っている友達やカップル、夫婦でも同じです。

 

付き合いが長引けば長引くほど理解する部分が増えますが、そのデメリットとして相手の近況や変化に注意を払うことが少なくなってしまうのです。

 

その結果、知らないうちに相手のことがわからなくなったり心の距離が離れてしまって仲違いまでしてしまうのです。

 

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相手の話を聞き、素直に話すことが大切

 

よく言われるように、相手の話に耳を傾けることはどんな人間関係にも大切なのです。付き合いが長くても短くても、です。

 

そしてまた、相手に理解してもらえるように自分の気持ちを伝えることも大切です。自分の気持ちを素直に相手に伝えることは決して失礼なことではありません。それはむしろ相手への礼儀とも呼べる行為です。

 

お互いに何を考えているのかわからなかったり、相手が悪意を持って接しているとネガティブに考えてしまっている人間関係が一番ストレスで、一番心理的に悪い状態なのです。

 

そうなってしまうよりも、多少の衝突はあってもお互いに素直な気持ちを話し合うことが大切です。

 

衝突があってもお互いが素直に接している間は、「喧嘩するほど仲が良い」の心理効果に守られます。

 

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どんな時でも話し合うことが良い人間関係に繋がる

 

衝突する前の話し合い、意思疎通は大切ですし、たまに衝突したときでも自分の本音や気持ちを伝えることは必要なのです。

 

仕事のストレスの原因である対人関係の衝突を防ぎ、それが起きてしまったときでもうまく対処できるように、自分の気持ちを相手にわかりやすく伝えるコミュニケーションスキルを磨いておきましょう。

 

そして基本は相手の話にもきちんと耳を傾けてあげることです。相手が満足できるように話を聞いてあげられれば、相手もまたあなたの話に耳を傾けてくれるようになりますからね。

 

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