仲の良い友達の作り方
今回は友達の作り方に関する心理学の研究を紹介します。
どんな人と、どんなふうにして人は仲良くなっていくのはを解説しながら、人が親近感を覚えるポイントについても話していきます。
結論から言いますと、人が人と仲良くなるポイントは類似性です。類似性の法則と言って、私たちは自分と似た相手を好きになる心理法則があるのですが、これが人と人とを結びつける役割を担っています。
自分と似た属性を持っている人や共通点が多い人とは会話が弾みやすく、趣味が合うぶん2人で行う体験も共有しやすいのですぐに仲良くなれるのです。
そして、単純に名前が同じだったり誕生日が同じやというだけでも私たちは相手に好感を持ったりもします。それくらい2人の間に共通点があることは頻繁にポジティブな影響を与えるのです。
似た者同士ほど仲良くなりやすい
アメリカ、イリノイ州立大学の心理学者であるスーザン スプレッチャー博士は、大学生の男女381名を対象に、5年以内に知り合った親しい友人関係についての調査を行いました。
すると調査の結果から、自分と似ているという類似性の項目が多い相手ほど強い好意を感じ、親しい関係になっているということがわかりました。お互いに似ている部分が多いほど友達になりやすかったのです。
誰かと親しい人間関係になりたいのなら似ている部分を見つけるだけではなく、自分と相手との類似性を強調することが大切です。何度か話していますが、共通点探しはコミニュケーションの基本なのです。
友達をたくさん作れる人が持つ特徴
さらに仲良くなりやすいポイントについても詳しくわかっています。友人として魅力が高い人が持つ特徴には、以下の順に心理的な影響力が高い傾向があります。
自分も相手も好きであるという相互的好意がある
態度と意見が自分と似ている
趣味や関心が自分と似ている
賢くて知的な性格である
社会的スキルが自分と似ている
家族背景などが自分と似ている
野心家で高い目標がある
住んでいる場所が近い
外見的な魅力が高い
お金をたくさん持っている
という結果になりました。こうして並べてみると内面に関する事柄が共通している方が友達として仲良くなりやすいということがわかります。行動や性格が似ている相手とは親友になりやすいのです。
考え方や価値観が重要なポイント
内面的な事柄の中でも、特にコミュ二ケーションの方法や考え方や価値観が似ている相手に対して好意を持ちやすい傾向があります。人と接するときのスタンスが似ている相手とはお互いに趣味が合いやすいのです。
確かに考えてみるとそうですよね。コミュニケーションの方法がお互いに同じだと遊びに誘いやすいというメリットがあります。このメリットのおかげで親友になりやすい状況が作られているのです。
習慣や行動が同じだと仲良くなりやすい
例えばよく飲みに行く人は、同じくお酒が好きだったり飲み会が好きな人を飲みに誘う傾向がありますし、二人きりや少数が好きな人はお互いにそのような構成になるように相手を遊びに誘います。
飲み会で人と距離を縮めるという人付き合いの習慣を持っている人は同じ習慣を持っている人と目的が合致するので話も合いやすいのです。
これとは逆にお酒が苦手な人は飲みに誘われても嬉しくは感じませんので、「この人と一緒にいても合わないなぁ」と感じてしまいます。だからコミュニケーションスキルのレベルやコミュニケーションの方法が似通っている事は重要なポイントなのです。
優しい人が同性にも異性にもモテる
そして恋愛関係と同じく優しい人が1番友達に選ばれやすい性格となっています。やはりどんな人間関係であっても私たちは自分と付き合う相手には温かさや優しさを求めるものなのです。
またお互いに好意を持っていることを理解している相思相愛という状態も人間関係にとって大きなプラスとなるようです。お互いに好きだと思っている相手とは親密な仲になりやすいのです。
このあたりは恋愛の心理学とかぶっているところが多いですね。
好きだという気持ちを示せる人が愛される
好意の返報性の原理も働いているのでしょう。好意の返報性は相手に好きだと言われたら相手のことを好きになる心理法則です。
相手を好きになったり相手に好意を示すというのは、こちらの意識次第でいくらでも取り入れることができる習慣です。なので、人間関係を良好的でハイレベルなものにしたいのであれば、まずはこちらから相手を好きになることが最初のポイントです。
私たちは自分を好きになってくれた相手を好きになる心理があるのです。これもまた共通点探しと同じくコミュニケーションの基本となる心理なので覚えておきましょう。
というわけで、友達作りの心理学でした。親しくなりたい人がいたり友人を増やしたいときに活用してみてください。