相槌を打つだけで好きになる
多くの人がわかっていても、意外と意識してやっていない好意的なしぐさがあります。それは相槌です。
私たちは、話を聞いてくれている相手が相槌をしてくれるだけで安心感や心地よさを覚えて、相手のことが好きになるという特徴を持っています。
これが逆に、例えばこちらがしている話をブスッとした顔で黙って聞かれると、「怒ってるのかな?」とか「つまらないのかな?」と考えてしまってうまく話ができないですよね。
そうなると当然一緒にいる時間が楽しく感じられないので、その人とはあまり長く一緒にいたくないと思ってしまいます。
単純ですが、意外と多くの人がやっていないプラスのしぐさがあります。それが相槌です。
人から話を聞くときには相槌を打つだけで相手から高評価を得られます。特に相手の話を聞きながら考え事をしていると相槌が打てなくなるので、話を聞くときは聞くことに集中すると良いです。
— ちょっぺ〜先生@心理学作家 (@kruchoro) 2018年11月26日
話に集中しすぎて表情をおろそかにしていないか
とはいえ、男の人や真面目な性格の人は、「相手の話をきちんと聞いて意見を添えてあげよう!」という思いが強いために、自分がどんな顔や表情で相手の話を聞いているのかまで意識が向いていないことが多いです。
もちろん、これも相手を思う優しさなのですが、話を聞いてもらっているだけでも相手にとっては十分喜ばしい状況なので、もう少し自分の表情に意識を向けて笑顔で相槌を打ちながら相手の話を聞いてあげると良いです。それだけで相手から好意的な評価をもらえる確率がグッと上がります。
話をただ聞くだけではなく、「きちんと聞いているんだよ」という合図を送ることも相手を気遣うための優しさの一つなのです。
相槌を打つと好かれるようになる
アメリカのメリーランド大学で心理学を研究しているアロン シーグマン博士は、相手の話を相槌を打ちながら聞くだけで温かみのあるコミュニケーションが取れる!ということを発見しました。
博士は実験で、48名の女子学生に面接を受けてもらいました。その面接では、面接官を半分のグループに分けて、片方の面接官には相槌を積極的に入れるように促したところ、相槌をした面接官は学生からより多くの好意的な評価を得ることができました。
相槌一つで人の評価は変わるのです。
話し方を変えて会話を充実させることができる
相槌をしないでただ話を聞いているだけだと、話し手はただの情報端末と変わりありません。そのために話をしている側の心はどことなく寂しさを感じて話す気持ちがなくなっていきます。
会話とはただの情報取得の方法というだけではなく、人がお互いに仲良くなるためのコミュニケーションツールでもあります。
私たちは会話をすることで情報交換をしているだけではなく、感情の共有もしているのです。
というわけで、今度誰かと話す機会があったらいつもより多めに相槌を打ってみてください。
この心理作戦は、特に普段は無愛想になりがちな男性の人ほどプラスの効果が大きいのでおすすめです。
相手の話に相槌を打つだけで相手から好意的な評価を得ることができる
話を聞くだけではなく「話をきちんと聞いていること」を相槌で伝えよう