心を元気にさせる写真と景色がある
自然の景色や音が私たちの心に与えるプラスの影響はかなり大きいことがわかっています。
例えば、自然の景色を見るだけストレスが低下したり、やる気や集中力が抜群に上がったり、幸福度が上がったりする効果があることがすでに科学的に認められています。
実は私たちの心は無意識に自然を求め、自然をイメージさせるものに好意を持つようになっているのですね。また、動物も自然を想起させるもののひとつでもあります。
今回はそんな自然環境と動物たちが私たちの心に与える心理効果のひとつを紹介していきます。
動物や植物の写真は商品のイメージをアップさせる
アメリカ、セトン ホール大学マーケティング学科のグラスマン博士とセント ルイス大学のティル博士の共同研究では、広告に宣伝したい商品と合わせて動物や植物の絵を載せると、商品自体の評価が上がるという心理効果を見つけました。
この共同研究では、架空の歯磨き粉の広告を用意し、半数の被験者の人たちには商品だけが描かれた広告を見せ、もう半数の人たちには商品の歯磨き粉にはまったく関係のない「水辺にボートが浮かんでいる温暖な自然の写真」や「パンダの写真」などを一緒に掲載した広告を見せて反応の違いを調べました。
すると、商品のみの広告を目にした人たちはその商品をマイナスに評価したのに対し、動物や自然を含んだ広告を見せられた人たちは商品自体に高いプラスの評価をしたのです。
マイナスがプラスに変わるのはすごい効力ですよね。しかも商品と自然や動物との関連性はまったくなくても問題にならないところも面白いです。
・簡単なあることをするだけで、相手が優しくなってお願い事がずっと叶いやすくなる
好意的な評価はわりと長続きする
さらに!
自然や動物が一緒に掲載された広告を見た人たちに3週間後にも商品の再評価をしてもらったところ、時間が経った後でも広告の心理効果が持続していたことがわかりました。
3週間後に「あの商品のことをどう思いますか?」と尋ねたら再び好意的な評価をしてくれたんですね。
効果が高いだけでなく持続性もあるところはすごく良い点ですね。
どうやら私たちはもともとは自然の中に暮らしていたのでどうやら自然や動物の絵を見ると、都会暮らしを始めた現代の人たちであっても心地よく感じるようになっているようです。この感覚は現代の生活に馴染んだ人たちでも変わらないのです。
あなたのイメージを高めるためには?
ですので、動物や自然のイメージと自分を結びつけることでイメージアップ戦略を図ることができます。
動物好きな人のスマホの待ち受け画面が飼っているペットの写真だったら好感度が増すのと同じですね。あざといかもしれませんが、動物好きアピールにはきちんと効果があるんですね。
あるいはFacebookやtwitterなどのSNSのプロフィール画像を自然の中で撮った写真に変えてみるのもいいですね。
ペットがいる人はペット一緒に写真を撮ってアップした待ち受けにしたりと、今回の心理学は個人のイメージを上げるためにいろいろと使えそうです。単純な話ですが、動物を可愛がる人はモテやすくなります。