タバコがもたらす心への悪影響
最近では受動喫煙防止の法律が話題になった、タバコや受動喫煙に対するネガティブな情報が多くなってきていますが、今回のお話もかなりセンシティブな内容です。
とりあえず、タバコを吸う人も、嫌煙家の人も落ち着きながら読み進めてください笑。
タバコが人を凶暴にさせるとはどういうことかというとですね、具体的にはタバコの匂いが人をイライラさせてしまうということがわかったということなのです。
タバコの匂いが人をイラつかせてしまう
アメリカのインディアナ大学のドルフ ジルマン氏は心理研究でタバコの匂いが人の心にどのような作用をもたらすのかを調べました。
実験の内容は、タバコの匂いが充満した部屋とタバコの匂いがしない部屋とを用意してそれぞれの部屋の中に被験者を入れてみたというものです。
すると、タバコの匂いで満たされた部屋にいれられた被験者は、タバコの匂いがしない部屋に入れられた被験者に比べて、3倍もの怒りを感じたことがわかったのです。
3倍ってすごいですよね。目の前でなんか偉そうにタバコをスパスパ吸って説教とかをしているのなら、それを見ている方は腹が立ってしまうのもわかるのですが、匂いを嗅ぐだけでイライラしてしまうのはかなり怖い現象です。
これは、タバコを吸う側にとっても吸わない側にとっても、けっこう大きな損失ですよね。何とも恐ろしい研究結果が出てしまったのであります。まぁ私たちはその事実を知ることができただけでもプラスと考えましょう笑。
・ネガティブに反応しやすい人の特徴がわかったので、今のうちに改善しておこう
人は匂いに敏感
どうしてこんなことになるのかというと、人間というのは匂いに意外と敏感な生き物でして、匂いを嗅ぐことで脳みそにもいろいろと生理的な影響が起こるからなんですね。
アロマテラピーで心が落ち着いたりするのもその一種ですね。匂いというのは私たちに心理的影響をもろに与えるので重要なのです。
・人に愛されたければ匂いに気をつけよう。良い香りは心理的に好印象を与える
匂いが強力な心理的理由
どうしてそこまで匂いが私たちの心への影響力が強いのかというと、匂いは生命の維持に関わっているからなんですね。
だから臭くて強力な匂いがひとつあると、その匂いひとつに思考が支配されてしまいやすいんですね。
これは自分の苦手だったり嫌いな匂いを思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。タバコ、ドリア、納豆など特徴的な匂いのあるものが苦手な人って多いですよね。匂いというのは、人間にとってそれくらい影響力が大きいのだとお考えください。
トラウマ、PTSDになるくらい匂いは心への影響力がある
あるいは、戦争体験の話で、当時の匂いがこびり付いて離れずにPTSD(トラウマっていうやつですね)になってしまうということもよくありますが、それくらい匂いに関する体験というのは私たちの心にグサッと刺さるわけです。
・ネガティブな感情に振り回されずに快適に毎日を過ごす心理学的な方法
匂いで安全かどうかを確かめている
食べ物が腐っているかどうかの安全確認という意味でも匂いがその判別方法として使われたりしているので、匂いというのは私たちの生命に密接に関わっているんですね。そういうわけで心理的な影響力が大きかったりするのです。
しかし、逆にイイ匂いですとか好きな匂い(好きな人の匂いとか)を嗅ぐと、元気になるというメリットもあるので、匂いに関して自分なりのこだわりを持っておくと自分の感情をコントロールする上で役立つと思います。