ユニフォーム効果
服やピアスといった体に身につけているアイテムというのは、実は本人にとっては自分の肉体の延長です。
健全な魂は健全な肉体に宿るという言葉があるように、体の状態や変化というのは心に影響します。そして肉体の延長である服装も、私たちの心に影響するのです。
例えば、「バイトや仕事に行きたくないな〜」「動くのが面倒臭いな〜」と思っていても、出勤していざ制服に着替えたら急にスイッチが切り替わって仕事モードになる!といったことはよくありますよね。
これは、仕事時の制服を身に纏うことで、その制服が持つ特性が着ている人の心にも移るからです。これを心理学の言葉ではユニフォーム効果と呼ばれています。
化粧にも効果がある
実は化粧にもこれと似たような効果があります。
女性の方は自分にも思い当たる節があるかもしれませんが、お化粧をしてないときはなんだかシュンと大人しくなっている人も、一旦きちんと化粧をすると本人の中でやる気スイッチなるものが入って元気になるということがよくあります。
化粧をする文化があまりない男性の場合は髪型や香水のセットがこれに近い感覚ですね。化粧も髪型も、服装と同じくきちんとセットをすると気持ち的に心強く感じられるのです。
ブランド品を身につけると…?
こういった心理効果を利用することで簡単に自信をつけることができます。
例えば、派手めなアクセサリーや高級なブランド品を身につけるとそのアイテムの存在が心強く感じられて自然と自信が出てきます。
先ほどの制服の力や特性が体に乗り移るみたいに派手な見た目のアクセサリーやブランドの持つ特徴的なイメージが、それを身につける人の一部になるのです。
感覚でいうと自分がそのブランドの一部になったかのように思えて、強気な気分になれるんですね。ただし、やりすぎや依存しすぎは禁物です。
芸能人の方と一緒に写真を撮りたいというのもこれに近い感覚だったりします。功績を残した著名人のそばに近寄ることで、自分も彼らと同等になったかのように錯覚するので自信がつくのです。
理想の人の真似をするのもあり
ですから、「今日はなんだか元気が出ないな〜」だとか「やる気がないな〜」というときは、見た目の装いをかっこよく決めるとエネルギーが溢れてくるようになるのでおすすめです。
自己主張をするのが得意な人は、人の意見に流されない強い意思を持っている人の格好を真似るのも手です。
そういう憧れの人と同じものを身につけるとなんだか自分にその人が憑依したかのような錯覚を覚えて自信が出てきます。
家の中であっても、仕事や勉強をするときには他人に見られても恥ずかしくないような服装に着替えると良いです。ユニフォーム効果と言って、人にはその格好に見合った行動をするという心理があるからです。
つまり、パジャマのままでいたらいつまで経っても布団から抜け出せないということです😪幸せか
— 心理学博士ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) 2018年12月11日
友達からも影響を受ける
また、憧れの能力や特徴を持つ友達を作るのも良いです。尊敬できるスキルを持つ人の近くにいて彼らと一緒に過ごすことで同じようなスキルが自然と身についてくるからです。
他には服と違ってアクセサリーは付け外しがどこでもできるので、普段はポケットやカバンに入れておいて、ここぞというときに高級なアクセサリーを身につけるという技もあります。
お守りなどを身につけるのも同じ心理です。他のものからパワーを借りているような感覚が持てて自信が湧いてくるのです。
行動を変えるために、まずは見た目から
もちろん、他人の真似やブランド品に頼るばかりではいつまで経っても自分本来の心が鍛えられていかないので、今回のアドバイスは自信ややる気回復の応急処置くらいに考えて普段は自分に最適化されたオリジナルのスタイルを見つけていくといいです。
ただ、見た目が変わると実際におこなう行動も変わります。そのために自然と自信がついてきたり、性格が変わっていくということは大いにあります。
ですから、まずは自分が理想とする人の真似から入って、そこから徐々に自分の体や顔に合うスタイルを見つけていくという感じがやりやすくていいと思います。
このへんのさじ加減は人それぞれなので自分の感覚と相談して決めていくといいですね。
制服を着ることで心理が切り替わって自信が持てる
化粧やブランド品にもスイッチを切り替えて自信を高める心理効果がある
憧れの人や尊敬できる友達の真似をすると自信が湧いてくる