くるくるちょろちょろ心理学研究所

心理学・医学・経済学の研究論文の解説と考察をしています

人助けで失敗しないために気を付けるべきこと 後編

失敗しない人助けの心理学

今回は人助けに失敗ないための方法の続きです。前回の記事を読んでいない人は、本記事を読んだ後でもいいので、前回の記事を読んでみてください。

 

前回の重要な部分だけを振り返ると、ポイントは次の2つです。

 

  1. 自分を犠牲にしてまで助けない
  2. 誰かのサポートをするときには一気にまとめて行う

 

今回は残りのポイントについて話していきます。

 

幸福度アップ効果の上限は1年に100時間

驚きの結果なのですが、ボランティア活動による健康効果にも上限があります。人のために頑張って自分の人生をおろそかにしないための目安として考えてください。

 

2,000人のオーストラリア人を対象に行った研究で、ボランティア活動の時間とボランティア活動参加者の幸福度について調べたところ、ボランティア活動の時間が年に800時間の人よりも、年に100時間だけだった人のほうが幸福度は高かったことがわかりました。100時間ルールというやつですね。

 

追試の実験を行っても、100時間くらいが一番効果的な時間だったので、多ければ多いほど良いわけではないようです。もちろん、助かる人はいますが。

 

計算すると、年に100時間は1週間に2時間ほど行えば大丈夫なので、ボランティア活動に限らず、人を助けたりサポートをするときの目安として考えてみてください。

https://kruchoro.com/post-5635/

 

自分にとって意味のある人助けをする

心理学者のネッタ・ワインスタイン博士の研究では、本人にその気がなく嫌々ながら人助けをした場合には幸福度は上がらないことがわかっています。

 

無理をしないことはもちろんのこと、やりたくもない手助けをしたり、助けたくもない人を助けても幸せにはなれないのですね。

https://kruchoro.com/post-6233/

 

家族を友達を助けることでも幸せに

というわけで、人助けをするときには、自分にとって大きな意味のある活動や、シンプルに自分が楽しみや快楽感じられる内容のサポートを選ぶと良いです。

 

つまり、何も困っている人を助けるボランティア活動に限らず、親孝行を行ったり、友達の引っ越しを手伝ったり、恋人にマッサージをしてあげたり、奥さんや旦那さんを一日子育てから解放させてあげるといったようなことでも幸せになれます。

https://twitter.com/kruchoro/status/1125173327964835840

→Twitter

 

人助けをするときの注意点

ボランティアや個人的なお手伝いといった人助けをすると、幸福度が上がるだけではなく健康効果もあります。ただし注意点として、以下の5つを意識しておいてください。

 

  • 自分を犠牲にしてまで人助けをしない
  • 年に100時間、週に2時間の人助けで効果は最大化する
  • 毎日少しずつ人助けするのではなく、1日にまとめて行うほうが良い
  • 自分にとって意味のある活動を自発的に行わなければ意味がない
  • 周りの人を助けるだけでも効果がある

 

まずは親しい人のお手伝いから始めてみてください。

https://kruchoro.com/post-8601/