【意外な心理】緊張しているときにリラックスしようとしてはいけない理由

ストレスの心理学
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リラックスは間違っていた

 

学校の成績や資格の取得がかかっている大きな試験や、大勢の人の前でのスピーチなど、不安を感じてしまう状況はいくらでもあります。

 

そんなとき誰もがリラックスして心を落ち着かせようとするかと思いますが、実はこれは科学的には逆効果になってしまうことがわかっています。

 

不安を感じるような場面では私たちはリラックスしようとしてもリラックスすることはできず、かえってさらに緊張してしまってダメになってしまうのです。

 

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落ち着こうとすればするほどパニックになる

 

たとえば有名なものでは、不安を感じると深呼吸をして気持ちを落ち着けようとしがちですが、これも裏目に出てしまうようです。

 

2013年に行われたハーバードビジネススクールのアリソン ウッド ブルックス博士の研究によれば、感情に逆らって無理にでもリラックスしようとすることで、かえってパフォーマンス能力が下がってしまうことがわかっています。

 

落ち着くことができない心理的な理由

 

そうやって心を落ち着かせようとすると、皮肉なことに自然と私たちの意識が「悪い結果」や「悪い出来事」の方に向かっていき、余計にネガティブなことを考えてしまうようになるので、本番で失敗しやすくなったり能力が下がってしまったりするのです。

 

ブルックス博士によると、このような心理現象が起こるのは、不安を感じているときに落ち着こうとすると、自然と私たちは物事がひどくなっていってしまうことについて考えてしまうからです。

 

不安を抑え込むことができずかえって悪いことに意識が集中してしまうのですね。

 

しかし、逆に心が興奮しているときには、私たちは物事がうまくいくことについて考えています

 

ワクワクしていると考えると能力が上がる

 

そこで、リラックスすることの代わりに研究者がおすすめしているのが、「自分は興奮しているのだ!」と、緊張しているのではなく興奮しているのだと自分自身に言い聞かせるテクニックです。

 

とてもシンプルなテクニックなのですが、様々な実験の中で、この方法で問題に取り組んだ実験参加者の人たちは、意識が「良い結果」に向かい、そのおかげで十分にパフォーマンスすることができてスピーチ等の結果も良くなったのです。

 

 

緊張してしまったときは自分を興奮させよう

 

テストだったりプレゼンテーションだったり、普段とは違う雰囲気の中で頑張らなくてはいけないような緊張してしまう場面では、興奮しているのだと言い聞かせ、一時的に自分を騙して気分を上げた方が良い結果につながるのです。

 

これはなんとなく、スポーツ選手のおこなう儀式に似ていますね。スポーツ競技においても、選手たちは発破をかけて自分たちを奮い立たせていますが、もしかすると今回紹介したような心理効果を実際に肌で感じていたのかもしれません。

 

というわけで、緊張してしまう可能性があるイベントを控えている人は参考にしてみてください。

 

リラックスしようとするとネガティブなことで頭がいっぱいになる
その結果、パフォーマンス能力が下がってしまう
リラックスではなくワクワクしていると考えると能力が上がる

 

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