【自尊心】自分の価値観を守る、健全な自尊心とはどんな状態か?

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自分だけの価値観に気づく

 

前回は「自尊心の高め方」について解説しましたが、今回は「健全な自尊心のレベル」について解説していきます。

 

健全な自尊心を育てるためには、自分だけの価値観に従って行動することが大切です。

 

世の中の価値観では、高給をもらい会社にとって重要なポジションの仕事を持ち、結婚をしていて3人のかわいい子供がいる家庭を築き、広い住宅や高級車を手に入れることが成功だと捉えられているかもしれません。

 

しかし、それらがなければ自分には価値がないと考える必要はありません。あなたは(あるいはほかの誰であっても)不完全な状態であっても構わないのです。

 

また、誰かに盲目的に追従するのではなく、自分で目標を設定することも有効です。これをインナーコンパス、自分だけの価値観や行動指針と呼びます。

 

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不安な人は自分のことを他者に任せてしまう

 

不安を感じ、それに悩むのは簡単なことです。不安を感じている人は、周りの人からの安心感を得ようとします。

 

それゆえにこのような人は、他人が自分のために物事を決断し、目標を設定し、命令や指示をしてくれることを望んでいます。

 

しかし、これではいつまで経っても健全な自尊心を持つことはできません。

 

では、どうすれば自分の価値観に従って行動できるだけの安心感を自分に持てるようになるのでしょうか?

 

自分らしくあるために主体性を持つ

 

私たちは自分らしくあり続けるために主体的になって自分から行動していかなくてはいけません。

 

自分から主体性を持つことは、安心感を得て健全な自尊心を感じるための第一歩となります。

 

自分で物事を決めるのは最初は不安を感じるかもしれませんが、長期的に見れば不安を解消するものになります。

 

自尊心を高めて健全な心育んでいくためには、小さな事柄からでもいいので、自分で物事を決定していくことが必要なのです。

 

これには責任も伴うので、人によっては勇気のいる行動となります。

 

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健全な自尊心を持っているサイン

 

自信に満ちた人は人目につきやすく、幸せそうに見えるので注目もされやすいものです。

 

しかし、以前に解説したように、自尊心は高すぎても問題を起こします。自尊心は低すぎても高すぎても、健全なバランスがとれないのです。

 

そこで、ここでは、その人が適切な量の自尊心を持っていることを示すサインをいくつか紹介します。これらのサインを基準にして自尊心のレベルを調整していってください。

 

  • 自信と傲慢さの違いを知っている(2つを明確に区別している)
  • 他者からのフィードバックやネガティブな評価を恐れない
  • 人を喜ばせようとしたり、承認を求めたりしない
  • 人との衝突や話し合いを恐れない
  • 境界線(仕事とプライベートの境界線など)を設定することができる
  • 自分が求めていることや自分の意見を言うことができる
  • 自己主張はするが、押しつけがましくない
  • 完璧さを求めない
  • 挫折を恐れない
  • 失敗を恐れない
  • 劣等感を抱かない
  • 自分自身(今の自分)を受け入れている

 

以上が健全な自尊心を持っているサインです。

 

これらの基準に当てはまるように日々の行動や気持ちを自己分析し、自分の心理について学んでいきましょう。

 

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参考論文

 

Marsh, H. W. (1990). Causal ordering of academic self-concept and academic achievement: A multiwave, longitudinal panel analysis. Journal of Educational Psychology, 82(4), 646–656. 

https://doi.org/10.1037/0022-0663.82.4.646

Baumeister, Roy F., Jennifer D. Campbell, Joachim I. Krueger, and Kathleen D. Vohs. “Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?” Psychological Science in the Public Interest 4, no. 1 (May 2003): 1–44. 

https://doi.org/10.1111/1529-1006.01431.

Bosson, J. K., Swann, W. B., Jr., & Pennebaker, J. W. (2000). Stalking the perfect measure of implicit self-esteem: The blind men and the elephant revisited? Journal of Personality and Social Psychology, 79(4), 631–643. 

https://doi.org/10.1037/0022-3514.79.4.631

Orth, Ulrich, and Richard W. Robins. “The Development of Self-Esteem.” Current Directions in Psychological Science 23, no. 5 (October 2014): 381–87. 

https://doi.org/10.1177/0963721414547414.

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