くるちょろ心理学研究所

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【自尊心】自分に価値を感じる!自尊心を高める方法とは?

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自尊心を高める方法その1、不安症対策を行う

 

前回は「自尊心の意味やメリット」について解説しましたが、今回は「自尊心の高め方」について解説していきます。

 

自分の価値を認め、自尊心を高めていきたいのなら、まずは自己価値に対する不安を払しょくする必要があります。

 

人の価値に優劣をつけない

 

世の中には自分より価値のない人はいませんし、自分より重要な人もいません。このことを理解しておくことは自尊心を健全な状態に保つうえで非常に重要です。

 

この考えに反して、人に優劣をつける癖がある人は、物事が自分の思い通りにうまくいっているときだけしか自尊心を保つことができないからです。

 

しかし、私たちには世の中のすべてを思い通りに動かすことはできませんし、仕事や勉強で常に好成績を残すこともできません。

 

だからこそ自分に自信を持ち、健全な自尊心を持つためには、「自分は他人より価値がないのではないか?」という不安を捨て去ることが大切なのです。

 

これには、いくつかある不安症対策やストレス対策を行うことが有効です。

 

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自尊心を高める方法その2、セルフコンパッションを持つ

 

自尊心が低い人は、自分に責任を負わせすぎてしまう癖を持っています。

 

別の言い方をすると、「自分には~ができる」「~できて当然だ」「~できなくてはダメだ」というふうに、自分の力を過信してしまっているのです。

 

そこで、気持ちをもっと楽にして、オールオアナッシングの考え方(1か0かの白黒思考)をしないようにしましょう。

 

もしも何をやってもうまくいかない気がしたら、「まずは1時間」とまとまった時間を決めて、自分を批判したり否定することから離れてみましょう。

 

そして、大切な人に話しかけるように、自分自身に優しく話しかけてみてください。ここではセルフコンパッションの心理学が役立ちます。

 

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自尊心を高める方法その3、マインドフルネスになる

 

自尊心が低い人は、自分では気が付いていないところで、自分自身を卑下したり過度に物事をネガティブに捉えている傾向があります。

 

どんな状況であれ、自分をおとしめてしまっている理由は、あなた自身が自分に対して過剰にネガティブな表現をしているからです。

 

なので、自分をおとめている考えに疑問を持つ習慣を身につければ、自尊心や自己価値の低下を回避できるようになっていきます。そのためにはマインドフルネスの心理学が役立ちます。

 

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自尊心を高める方法その4、自己実現で自尊心を高める

 

自尊心を高める方法の一つに「自己実現」があります。

 

自己実現とは、自分の可能性・能力・才能を最大限に発揮することを意味しています。

 

この概念は、1943年にアブラハム・マズローが提唱した理論に基づいています。

 

マズローは1943年に心理的欲求の階層化を提唱し、人間のモチベーションの順序を示しました。ビジネス書や自己啓発書によく書かれているのでマズローのピラミッドは有名ですね。

 

このマズローの欲求ピラミッドでは、空気や食べ物などの「生理的欲求」を一番の基礎にしています。

 

これらの欲求が満たされると、私たちは「安全」「愛情」「所属」「自己価値」などのほかの欲求を追求することができるようになります。

 

自分の可能性を最大限に引き出すために基本的な欲求を満たす

 

自己実現は、生物としてのより基本的な欲求が満たされたとき、または満たされつつあるときに起こります。

 

だからこそ、健康の基本となる「睡眠・食事・運動・人間関係」の4つの要素を健全に満たすことが重要だと言われるのです。

 

自己実現をしていくことで、創造性、知的成長、社会的進歩を通して、自分の存在に意味を与え、個人的および社会的な充足感を得ることができようになります。

 

つまり、自尊心を高めるために、まずは健康を目指し、それから仕事や勉強、芸術や奉仕活動の中で自己実現をしていけばいいのですね。

 

次回は「健全な自尊心とはどのようなものか?」について解説していきます。

 

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参考論文

 

Marsh, H. W. (1990). Causal ordering of academic self-concept and academic achievement: A multiwave, longitudinal panel analysis. Journal of Educational Psychology, 82(4), 646–656. 

https://doi.org/10.1037/0022-0663.82.4.646

Baumeister, Roy F., Jennifer D. Campbell, Joachim I. Krueger, and Kathleen D. Vohs. “Does High Self-Esteem Cause Better Performance, Interpersonal Success, Happiness, or Healthier Lifestyles?” Psychological Science in the Public Interest 4, no. 1 (May 2003): 1–44. 

https://doi.org/10.1111/1529-1006.01431.

Bosson, J. K., Swann, W. B., Jr., & Pennebaker, J. W. (2000). Stalking the perfect measure of implicit self-esteem: The blind men and the elephant revisited? Journal of Personality and Social Psychology, 79(4), 631–643. 

https://doi.org/10.1037/0022-3514.79.4.631