正しいアファメーションで能力がアップする!
過去に紹介した研究で、アファメーション(自己肯定)は間違っている!という話をしましたが、今回はアファメーションのすべてが間違っているのではなく、科学的に正しいアファメーションをすればきちんと効果がある!という話をしていきます。
2013年に行われた研究によると、セルフアファメーションを行うことで、ストレス下における問題解決力を改善させることができるとわかっています。
アファメーションで問題解決力が上がる
カーネギーメロン大学のJ デヴィッド クレスウェル博士によると、80人の大学生を対象にストレスを感じるタスクを行ってもらったところ、タスクの前にセルフアファメーション(自己肯定)を行うと問題解決力が上がることがわかったのです。
しかし一つ注意がありまして、この実験で使われたアファメーションは、鏡に向かって「私はやればできる!」と叫ぶような自己啓発的なアファメーションとは違います。
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科学が認めた正しいアファメーションのやり方
実験で使われたアファメーションは以下の3つの流れで行われました。
- 価値を感じる対象をいくつか選ぶ(家族、友人、健康、愛情、正義など)
- 価値を感じる対象を重要な順にランク付けする
- 最も価値を感じる対象に対する自分の考えを自由に書く
見てわかるように、本来のアファメーションとは呪文のように「私はできる!」と自分に繰り返し言い聞かせるのではなく、自分が信じている価値観について改めて考えて見つめ直すことが科学的に正しい姿なのです。
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ストレスを感じる仕事の前に価値観を見つめなおす
というわけで、繰り返しになりますが、自己啓発書などでよく言われているアファメーションのやり方は間違っているので気を付けてください。
根拠もなく自分を妄信しても逆効果です。大切なのは自分の価値観を理解し、その考えに沿って行動することです。今回紹介したアファメーションをストレスを感じる場面に直面したときに使ってみてください。
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