本当の自分とは違う、嘘の自分を演じると体調が悪くなる

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キャラ疲れは自律神経のバランスを崩す

噓も方便」という言葉があるように私たちが社会的な生活を営むためには多少の嘘や演技は必要であるとされています。

 

過去の心理学の研究でも、嘘をうまくつける人ほど人間関係が豊かになり対人関係も起こしにくいという結果が出ています。

 

しかし、実はこうした実用的な嘘もつきすぎれば自分自身の体調を崩す結果に繋がります。本当はそんなに明るくないのにみんなの前では明るく見えるように振舞っていると体を壊してしまうようになるのです。

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学校や職場に溶け込むための嘘で疲れてしまう

私たちは、普段の生活で本来の自分の意思とは違うキャラを演じていると、体に不調が起きてしまうことがわかっているのです。

 

学校や職場の人たちと仲良くなるために、素の自分とは違う性格を演じるケースは多いと思います。

 

しかし、あまりにも自分の性格とかけ離れすぎている、強引なキャラ作りは免疫系にダメージを与えてしまうのです。

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無理に笑おうとすると体調を崩す

1983年にカリフォルニア大学のアーリー・ラッセル・ホックシールドが行った研究では、キャビンアテンダントの健康状態を調べました。

 

キャビンアテンダントの人たちは接客サービスを行う業種の中でもとりわけ笑顔を作る機会や搭乗者に奉仕する機会が多いので、普段の自分とは違うキャラクターを長時間演じ続けなければいけません。

 

結果を見てみると、普段はもの静かな性格の持ち主なのに、仕事時に無理に笑顔を浮かべ続けていた人ほど、体を壊しがちだったことがわかりました。長時間の演技は体に毒なのです。

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演技していると病気に罹りやすくなる

さらには、1997年のテキサス大学のジェームズ・ペネベーカー博士の実験では、素の自分を隠して暮らしていた学生ほど病気にかかりやすかったこともわかっています。

 

このようなことが起こる原因は、普段の自分とは違うキャラクターを無理に演じ続けることで常に自律神経系が活発な状態になり、心のバランスが崩れててしまうからです。

 

常に交感神経が優位になっていて緊張しているみたいな状態です。このような状態を「キャラ疲れ(キャラクター疲れ)」と呼びます。

 

キャラクターを演じ続けることに疲れて肉体が悲鳴を上げるのです。

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自分に嘘をつき続けることで起こる5つの不調

そしてそのような緊張状態が長時間続くと、免疫力が落ちて以下のような不調が起こるようになります。

 

  1. 風邪にかかりやすくなる
  2. 気分が落ち込むようになる
  3. 頭痛や肩こりがひどくなる
  4. 不眠症になりやすくなる
  5. 疲れを感じやすくなる

 

見ての通り肉体的にも精神的にも、かなり広い範囲で健康への悪影響が及びます。演技をし続けると、生活に支障をきたすようなひどい症状も起きやすくなってしまうのです。

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無理をしてまで演技をするのはダメ

というわけで、無理をしてまで自分に嘘をつき続けるのは健康に良くないのでやめましょう。

 

今回は本当の自分とは違うキャラクターを演じ続ける弊害について話していきましたが、次回はこうしたキャラ疲れからくる不調を防ぐ対策方法について解説していきます。

→続きはこちら。

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