外見より中身は本当か?
「外見より中身!」「大事なのは質や内容!」「見た目よりも性格!」といった言葉はよく聞きますよね。
確かにこれらは科学的にも真実です。いくら外見が良くても中身が伴わなければ人をがっかりさせてしまいます。
しかし、見た目を繕わずに適当な装いをすると、あなたの心や性格といった中身の部分にまで良くない影響を及ぼすことになるのです。
外見に対する意識が低い人は中身に対する意識も低くなってしまう傾向があるということです。外見も中身も、心理的にはお互いに影響しあい密接に繋がっているのです。
外見を磨くことは自分の評価を高めるためにも必要
つまり、外見も大切だし、中身も大切なのです。見た目の好ましさや威力度の大切さは数々の心理学の研究でも証明されています。
外見と性格、そのどちらかを疎かにすると、途端に片方も悪い影響を受け、結果としてどちらもダメになってしまうものなのです。
それくらい、私たちは見た目からの心理的な影響を受けて自分や相手の人格的なイメージを形成しています。
また、ルックスというのは何も相手から良い評価を得るためだけに磨くものではないのです。自分の見た目というのは自分の性格にも影響を及ぼします。外見を磨くことは自分にとってもポジティブなイメージを持つために必要なことなのです。
そのようにして私たちは、見た目のデータを分析・活用して、仕事選びや人付き合いといった人生の重要な局面における選択を繰り返しているのです。だからこそ外見を磨くことは心理的にも重要になるのです。
ファッションや姿勢を変えることが大切!
外見の中でも特に心理的な影響を受けやすいのが服装や髪型、そして体型や姿勢といったものたちです。
つまり、生まれつき持っている身体的特徴よりも、後から努力次第で自分で変えられる外見的特徴の方が影響力が大きいのです。
顔やスタイルが魅力的なのに、髪型や化粧、服装の選び方や姿勢が悪い人を見るともったいないなと思う気持ちが誰にもありますが、これがまさにファッションの大切さを表す心理の1つです。
私たちは、見た目に気を遣っていない人を見るとがっかりしてしまうのです。
芸術性やファッションというのは、実は私たちが遺伝子的な生存競争を繰り広げて勝ち取ってきた才能の1つなのです。ファッション性が高いとそれだけその人は良い遺伝子を持っていると認識されます。
このために進化心理学的に見ても、ファッション性というのは大きな魅力の1つとなっているのです。
中身をうまく表現するには外見の役割が重要!
ミスコンなどでは内面的なことを磨くと同時に体型や姿勢の指導もありますが、それは内面を上手く表現するために体型や姿勢といった見た目の工夫も大切だからです。
そして、ファッションというのは普段の姿勢や体型を作るところからすでに始まっているのです。服装や化粧や髪型といったものに限ったことではないのですね。
社会にボディメイクという単語が出てきたのも、この心理的な部分をわかりやすく説明するためです。私たちは相手の体型からその人がどれくらい健康的だったり、気遣いのできる人間なのかや、努力を続けられる性格なのかを見抜いています。
マッチョな人と肥満の人だとどちらが優秀そうで、どちらの方が努力をしそうに見えるかというと、残酷な真実に聞こえますが、選ばれるのはいつもマッチョな人なのです。私たちの心によって直感的に、肉体のバランスが良い人が選ばれるようになっています。
自分自身のためにも健康的な肉体の維持は大切!
さらには他者からの評価だけではなく、自分自身に対する評価も体型や姿勢が関連しています。
太り過ぎや痩せ過ぎは健康に良くないというのは誰でも直感的に理解できることですが、実は私たちの肉体的な健康だけではなく、心の健康にも良くありません。
例えば、太っていても痩せていても、体型が著しく健康的な基準値から外れている人は、自分の考えや行動に対して自信が持てなくなり、他人の意見に流されて不満を抱えてしまう傾向があります。
社会的な観点から言うと、バランスの良い体型の人の方が立派な人物だとみなされるので、その知識とイメージが自分自身にストレスや不安を与えてしまうのです。
自分の見た目に満足している人ほど生活の満足度が高く、自尊心も高くなるという傾向があります。
私たちは意外と自分の見た目を気にしているので、体型を自分の理想に近づけるだけでも自信がつき幸せになれるのです。
— 心理学を解説する ちょっぺ〜先生 (@kruchoro) December 24, 2018
自分を受け入れることも大切なのは間違いない
もちろん、どのような体型や見た目であれ、それらが自分自身の一部であり、自分の個性やアイデンティティとしてもふさわしいものだとあなた自身が確信できるのなら、その姿で生きていくことはまったく悪くありません。
太っていようが痩せていようが、筋肉があろうがなかろうが、そのようにありのままの自分を受け入れることができている人たちは幸せですし、仕事面でも成功しています。
ただ、そのような考え方ができるようになるためにはまた別の心理テクニックが必要ですし、数字で見るとそのような成功者は少数派です。テレビでも雑誌でも、成功している人はみんなきらびやかな見た目をしていますよね。そして太ったりすると、落ちぶれたと表現されます。
太っていると時間とお金とエネルギーの消費が大きくなってしまい、活動できる余裕が少なくなるのです。
健康的な肉体を維持する方が幸せになりやすい
また、端的に言うと、体型を科学的な健康基準に合わせる方があらゆるコスパが良くなります。過食せずに済むので食費が抑えられますし、医療費や健康維持に必要な費用も抑えられます。
つまり、多くの人にとっては、努力して理想的な体型を手に入れる方が簡単かつ、手っ取り早く幸せになれるのですね。
これは仕事面でも恋愛やプライベートな面でも同じです。バランスの良い体型はそれだけで他者からの評価が良くなるので、あらゆる場面で相手に好かれやすくなるというメリットがあります。
他者からも努力が認められ、自分の肉体に満足している人は人生をより一層楽しむことができるのです。
なので、特に自分の価値観や生き方を否定するものでないのあれば、健康的な体型づくりに向けて努力するのがおすすめです。
単純に考えて、健康的な肉体の方が生物学的な幸福の恩恵を受けられるので、2倍幸せになれますからね。そうやって常に自分の体型を理想的な生き方に合わせて調整し続けることで、私たちは自分らしい人生を歩むことができます。
理想的な体型を手に入れることで自信がつき、自分から積極的に行動するようになれます。つまり、自分らしい理想的な生き方は、体型を整えつつ目指すのが良いわけです。
私たちは体型を変えることで人生も変えることができるのです。