- ただ面白いだけではダメだった
- 笑いのセンスの合致が最も重要
- 面白い人がモテるという事実はない
- 自分を笑わせてくれる人が好き
- 笑いのセンスが合うカップルは幸せになる
- 相手をからかうジョークはNG
- 笑いの価値観を合わせていく
ユーモアがある人は愛されやすい
愛される人たちの特徴はユーモアです。
ユーモアのセンスがある人は、仕事を成功に導けたり人間関係を良好に保つことができたりします。数々の心理学研究から、私たちの人生にユーモアが求められていることは間違いありません。
生きるために笑うことは必須なのであり、笑いやユーモアは、あらゆる場面で人を幸福の道に連れて行ってくれる一つの才能なのです。
さらには最新の心理学研究から、恋愛面においてもユーモアはすごく重要であるということが指摘されています。
ただ面白いだけではダメだった
相手に好かれ異性にモテるためには、お互いの『笑いのセンス』を合わせることが大切だということがわかっているのです。
過去に紹介した、異性にモテる性格ランキングでも「ユーモアのセンス」は他の要素を抜いて上位にあがっていましたね。
つまり、相手がどんな性格の相手であっても、また相手とどんな関係であっても、笑いという要素は人間の魅力を高める上での重要なポイントとなるのです。
今回紹介するのはアメリカにあるカンザス大学が行った心理学研究で、過去の「恋愛と笑い」に関するデータから15,177人分のサンプルを抜き出したメタ分析の結果からわかったことです。
笑いのセンスの合致が最も重要
この調査を行った研究者であるジェフリー ホール博士は10年以上に渡って、恋愛と笑いの関係を調べてきた有名な心理学者です。
ホール博士が過去の論文のデータをまとめてみたところ、ユーモアが恋愛関係に良い効果をもたらすために必要な、ある条件が見つかったのです。
ただユーモアがあれば良いというわけではなく、その条件が達成されることで初めて恋愛相手に良い印象を与えることができるのです。
その条件とは、二人のユーモアのセンスががっちりと合うことです。
調べてみると、笑いのセンスが合う異性同士はお互いに強く惹かれあい、付き合った後の二人の関係も良い状態で長続きする可能性がすごく高い!ということがわかったのです。
笑いのセンスが合っていると最初の恋がスムーズにスタートするだけでなく、付き合ってからも仲良く過ごすことができるというのは良いポイントですね。大切なのは、笑わせるためのテクニックではないということです。
面白い人がモテるという事実はない
そして、もうひとつ重要な発見もありました。
それは、単純に面白いことを言ったりやったりする人が異性にとって魅力的に映るわけではなく、そういう人が特にモテるという事実もない!ということです。面白いければ誰にでもモテるわけではないのです。
これは意外な結果ですよね。私たちは「お笑い芸人なら話がうまいし、普通の人よりもモテるのでは?」と考えがちですが、恋愛においては重要なポイントはそこではなかったのですね。
つまり、本当に相手に好かれ異性にもモテるようになるためには、天才的な笑いのセンスではなく、どんな笑いのセンスであろうが、二人の笑いの趣味が合うことが大切だったのです。
しかし、本当に笑いのセンスがあるかどうかが問題ではないということなら、ジョークを言ったり、おチャラけて明るく振る舞うのが苦手な人たちにも勝機は十分にあるということです。喜びの舞ですね。
自分を笑わせてくれる人が好き
実際に話を聞いてみると「笑いのセンスがある人が好き」という人はどの文化圏にも多いのですが、これは「自分が面白いと思うことを実践して見せてくれたり話してくれる人は好き」という意味で使われていたのです。
うーん、言われてみれば確かにそうですね。笑いの好みというのは人によって違いますから。
ですから、人前に出てたくさんの人を笑わせることができたり、日常の出来事を面白い冗談に変えることができても、その笑いが恋愛相手のツボに入っていないのならカップルの恋愛関係の満足度を上げることはないのです。
こちらも意外な真実です。まぁでも確かにただ明るいだけで、笑えないジョークを連発する人だと鬱陶しいような気もします。
つまり、起きた出来事を自然に笑いに変えられるリラックスしている状態が、自分に合った恋愛相手を見つける上で一番良い手段なのかもしれませんね。
お笑いに関する価値観で重要なのは、優劣を決める才能のレベルではなく、どんなお笑いが好きかというジャンルの問題なのです。
笑いのセンスが合うカップルは幸せになる
例えば、ブラックジョークが好きな人はブラックジョークが面白いと思う人と、ホームコメディが好きな人はホームコメディが面白いと思う人と付き合うことで、二人の親密度はより増し、恋愛関係も長続きします。
というのも、何を面白いと思って笑うかという感覚をお互いに共有することができれば、それだけ二人の関係性を良くすることができるからです。
価値観の共有ですね。相手の価値観や好きなものをよく理解している方が、相手の立場に立って物事を考えられるので、それだけ問題が起きづらかったり問題が起きても解決しやすいのです。
共感力は恋人だけではなく、あらゆる人間関係において人に愛されやすくなる特徴の一つです。
相手をからかうジョークはNG
ただし、研究をまとめていくうちにやってはいけないお笑いも見つかりました。それは相手をバカにするような冗談を言うことです。
相手をバカにしたり相手のことを見下すといった攻撃的なユーモアをぶつける行為は、カップルの関係性を悪い方に変えてしまうのです。
相手をからかうような冗談を繰り返せば、二人の関係は終わりに向かいやすくなります。ですから、好きな人をバカにするのはやめましょう笑。
たしかに二人の関係が冷え切っていて雰囲気も殺伐とした夫婦なんかは、お互いに相手を見下していたり、相手の性格を否定するような言葉を言ってしまったりして、より関係が悪化していきます。
恋仲にあるパートナーとうまくいかないことがあっても、この点にだけはよく注意しておいた方がいいですね。
相手をけなしたり批判するよりも、褒める方がずっと大切です。
笑いの価値観を合わせていく
お笑い芸人はモテると言われのも、実はただ「この人は(自分にとって)面白いことを言っている」と見ている人が感じて、さらには自然とそういう異性が集まってくるような環境にいることから、周りから見たときに彼らがモテるように感じるのでしょうね。
大事なのは二人で面白いと思うことを共有することなので、「あの人、面白いよね」とか「この番組、面白いよね」というような会話をして、お笑いの価値観を合わせていくだけでも好感度を急上昇させることができます。
何も無理してギャグをやったり慣れていない冗談を言うことはないのですね。もちろん、そういう技術があって多くの人を笑わせるられるに越したことはないと思いますが、できなくても何も問題はないということです。
恋愛の最初の入り口としては、気になっている異性に「どんなお笑い芸人(番組)が好き?」と尋ねてみるのがいいですね。好きな番組、好きな芸人、好きな映画とか、わりと定番の質問なので自然に聞けると思います。頑張ってください!
笑いの趣味が一致する相手とは恋仲になる可能性が高い
さらに、そういうカップルは関係が長続きしやすい
相手を傷つけるジョークはどんなときもNG