健康管理に必要なニュースの読み方
健康を目指すのであれば、マスメディアにも注意が必要です。心理学の世界には、健康の心配をするのならテレビを見てはいけないというアドバイスがあります。
実は、テレビや新聞などのマスメディアは見た人を不快にさせたり不安を煽るような暗いニュースを多く流す傾向があるので、心の健康にものすごく悪いのです。
これはYouTubeを含めたネットのニュースでも同じです。暗いニュースを流すメディアには近づかないように注意することが心の健康のためになるのです。
暗いニュースが多い理由
なぜマスメディアが暗いニュースを多く流すのかというと、その方が人々の注目を集められるからです。
マスメディアは主に広告収入(と不動産)で収益を得ているので、質の良いニュースだろうが悪いニュースだろうが、多くの人の目に触れるほど儲かります。ですので、いつもではありませんが、基本的には炎上商法的に彼らは番組を作っていきます。
すると、それらを見た視聴者の心は乱れます。不安を煽られるのでストレスを感じるのですね。
ストレスを感じると、直後に見た広告が安心感を与える役目を果たし、それが心に刷り込まれて企業の売り上げアップに繋がります。
これを心理学用語で「恐怖管理理論」と呼びます。視聴者のストレスや恐怖心を利用して購買行動を惹き起こさせるのです(この恐怖管理理論についてはまた後日話します)。
テレビとニュースを見ないほうがいい理由
こうしてシステムを端的に説明すると、なんだか悪徳商法みたいですね。まぁ彼らも似たようなことをやっているので、あながち間違いではありません。
ですから暗いニュースを流すことは、2つの点でメディアにとって有利なのですね。視聴者のメンタルとお財布には悪いですが。
ですので、不安に煽られて無駄な買い物をしたくなければ、テレビ番組は録画や編集されたものを見るのがオススメです。
とにかくCMや気分の悪くなる場面をスキップするのですね。そうしないと、テレビを見ることで幸福度が下がり、無駄遣いが増え、さらには自己効用感がなくなって心が疲れていきます。
テレビを見るほど人は自信がなくなる
エルサレム、ヘブライ大学の心理学者アミア ヘツローニ博士は、衝撃的な事実を研究の結果から突き止めました。
なんとテレビをよく見る人は、見ない人に比べて、26%も自分に対する満足度が下がってしまうことを発見したのです。
つまり、テレビを毎日見ている人は自分自身に対して不満が募っていき、その結果自分の嫌なところばかりが目につき、自信を失ってしまうということがわかったのです。
これは今すぐテレビを見ることをやめたくなってしまうような事実ですね。
テレビ番組はストレスの発散にならない
さらに言うと、よくテレビをストレス解消に使っている人がいますが、テレビ視聴はストレスを下げないことがわかっています。
ですので、テレビはなるべく見ない、あるいは先ほども言ったように番組だけを録画して見たくない情報をカットする工夫をして目的を持って使う以外には使用しない方が心理学的にはいいのです。
ストレス発散には運動や親しい人たちとのコミュニケーションがおすすめです。
テレビを見ないほうが仕事が楽しくなる
また、さらに衝撃的な事実なのですが、テレビを見ない人の方が仕事に対するモチベーションが高く誠実度も高いということがわかっています。
要するにテレビを見ないという習慣があるだけで、仕事ができるようになる上に性格も良くなるんですね。テレビっ子だった私としては非常に残念な結果ですw。。
しかし、NHKの白熱教室などテレビ番組にはときどき良質な情報を提供してくれるものがあるので、今までテレビをよく見ていた人は、番組をまったく見ないようにするというよりは、ダラダラと目的なくテレビ視聴をする習慣をやめるということに気をつけるのがいいかと思います。
道具は使い方一つで良い方にも悪い方にも左右するものです。