セクシーな広告は注目を集めるだけなく、好印象も与える
前回、性的なアピールをしている広告は効果が高いという話をしましたが、今回はその話の続きです。エロと広告に関するより深くて広い情報をまとめていこうと思います。
実は性的な興奮を呼び覚ますイメージの広告、エロい広告というのは男女ともに注目を集めやすい心理効果を持っていることがわかっています。つまり、過激な広告というのはそれだけ宣伝効果も高いのです。
ノーステキサス大学で広告学の先生をしているトム レイチャート助教授の研究によると、性的なアピールをしている広告の方が、そうでない広告に比べて、1.5倍の注目を集め、見ている人により好意を感じさせることができ、興奮させることがわかっています。
男女に効果的なセクシャルマーケティング
雑誌の表紙にきれいな女性がよく選ばれるのはこのためなんですね。このようなマーケティングをセクシャルマーケティングと呼びます。
また、このセクシャルマーケティング、広告を見るのが男女に関わらず効果があります。つまりセクシーな女性モデルが登場する広告を見ているのが女性の購買客であっても、彼女らに向けて商品に対する好意的なメッセージを送ることができるということです。
どうやらこれは女性目線で「素敵だな〜」とか「こんなふうになりたいな〜」というふうに広告のモデルとなっている女性が憧れの対象として映るからという理由らしいです。
ちなみにここまで広告を例にとって説明してきましたが、このセクシャルマーケティング効果は広告に限らず商品のパッケージや雑誌の表紙といったところでも有効です。
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しかし、セクシーすぎると逆効果になってしまう
しかし、とりあえずなんでもセクシーにしておけばいいのかというと、そう単純な問題ではないようです。広告効果のあるセクシーにも制限があります。
テキサス大学でビジネスを教えているアレクサンダー助教授によると、ヌードの載った広告を男性に見せるとモデルにばかり意識がいってしまい商品のことが記憶に残らなくなってしまうそうです。
男性の皆さん、わかりますよね。うん、深く頷いている姿が目に見えます。まぁヌードの載った広告なんてほとんど見かけないですけどね。
この実験では女性の露出の度合いが大きくなればなるほど、広告に書かれているブランドネームの想起率(記憶の度合いですね)が少なくなっていったそうです。
ですので、あまりに刺激的な広告は逆効果になるということです。広告の場合には表現すべきセクシー度にも上限があるんですね。
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