【開放性】自分が起業家向きかどうかを調べる心理テスト、開放性のデメリットを解説

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開放性の調べ方、測定方法

 

開放性の高さは自分が起業家に向いているかどうかを判断する指標にもなります。

 

新しい経験に対してオープンな人ほど、挑戦をすることにストレスよりも喜びを感じやすいので、起業家向きと言えます。

 

経験に対する開放性は、ビッグファイブの他の4つの性格因子と同様に、通常、自己申告型の調査票を用いて測定されます。

 

回答者は、これらの質問票に書かれた記述に最もよくあてはまる回答(「よくあてはまる」or「まったくあてはまらない」)を選択していきます。

 

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開放性を調べる心理テスト(簡易版)

 

せっかくなので、興味のある人のために開放性を調べるための簡易的な心理テストを載せておきます。

 

次の質問表に答えることであなたの開放性に関する大まかな傾向を知ることができます。

 

下記の質問に、1(まったくあてはまらない)~5(よくあてはまる)の基準で回答を選択していってください。

 

  • 私は新しいアイデアを思いつくのが得意です。
  • 私は物事の深い意味をよく考えます。
  • 私は物事がどのように機能するかに興味があります。
  • 理論的なアイデアを考えるのが好きです。
  • 私は芸術的な趣味をたくさん持っています。
  • 私は美学や芸術性に高い価値を置いています。
  • 私は想像力が豊かです。
  • 多様な人たちと一緒にいることが好きです。
  • 哲学的な議論をするのが好きです。
  • 私は空想にふけることが多く、気が散ってしまいやすいです。
  • 文化的なイベントや美術館、詩の朗読会に行くのが好きです。
  • 世間話をするよりも、理論的な議論をしたいと思っています。

 

上記の質問のほとんど、またはすべてに強く同意する場合、あなたは経験に対して非常にオープンである可能性が高いです。

 

また、質問のすべて、または一部に中程度に同意する場合、あなたはおそらく多くの人と同じように、開放性スペクトラムの中間のところに位置しています。

 

そしてもしも、これらの記述のすべて、またはほとんどにあまり同意できない場合には、あなたは開放性が低い性格だと診断されます。

 

開放性が行動に与える影響とは?

 

開放的な性格であることは、しばしばポジティブな特性であると見なされます。

 

開放的な人は、自分のために知識を追求したいという内発的なモチベーションが高く、外の世界に好奇心を持ち、世界がどのように機能しているかをもっと知りたいと思っています。

 

また、新しいことに挑戦したいという気持ちが強いので、環境や状況、人間関係の変化に直面しても、うまく適応し、成功することができる可能性が高いです。

 

政治的には、比較的リベラルな性格と言えます。

 

 

開放性が高いことによるデメリット

 

上記のような特徴から、一見すると、開放性は高ければ高いほど良い!と思われがちですが、しかし、開放性にデメリットがないというわけではありません。

 

開放性が高い人は新しさを求めるあまり、危険な行動にも積極的に参加することがあります。

 

たとえば、スポーツをプレイ中に危険な行為をして怪我をしたり、アルコールを摂取しすぎたり、ギャンブルや投機をはじめて資産を減らしてしまうといったリスクです。

 

また、起業家気質ゆえに、大きな事業に投資をして失敗をするリスクも高まります。

 

しかし一方で、興味深いことに、2012のフロリダ州立大学の研究では、わずかな差ではありますが開放性の低下が、逆に薬物使用のリスクを高めるという結果が出ています。

 

一貫したデータがないので、少なくとも開放性の高さと薬物の使用頻度については、両者の関連を疑問視する意見もあります。

 

一般的には、開放性はリスクの高い行動や習慣と結びつくと考えられますが、上記の研究のように、個人の性格特性と行動との結びつきについてはまだわからないことも多いのも事実です。

 

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参考論文

 

Sutin AR, Evans MK, Zonderman AB. Personality traits and illicit substances: the moderating role of poverty. Drug Alcohol Depend. 2013 Aug 1;131(3):247-51. doi: 10.1016/j.drugalcdep.2012.10.020. Epub 2012 Dec 21. PMID: 23265091; PMCID: PMC3610771.

https://doi.org/10.1016/j.drugalcdep.2012.10.020

Zhao H, Seibert SE. The big five personality dimensions and entrepreneurial status: a meta-analytical review. J Appl Psychol. 2006 Mar;91(2):259-71. doi: 10.1037/0021-9010.91.2.259. PMID: 16551182.

https://doi.org/10.1037/0021-9010.91.2.259

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