マルチタスクは逆効果!忙しくなる原因はマルチタスクにあった

やる気・モチベーションの心理学
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なぜ忙しくなってしまうのか?

現代人の忙しさは幻想だった!という心理学の続きの解説です。今回は忙しさが生まれる心理的な原因について話していきます。

 

簡単に前回のことを振り返りますと、多くの人が忙しいと感じているのですが、実際には私たち現代人が自由に使える時間はここ40年間で増えており、忙しいと感じる気持ちは錯覚だったのです。詳しく知りたい人は前回の記事を読んでみてください。

 

それでは、どうして私たちは実際には自由な時間が増えているのにも関わらず、時間があるとは感じずに忙しいと感じてしまっているのでしょうか?

 

忙しさの原因はマルチタスクだった

この問題について、時間の研究している社会学者のジョン・ロビンソン博士は、私たちが実際以上に忙しさを感じてしまう原因はマルチタスクにあると指摘しています。 

 

マルチタスクというのは、複数の作業を同時並行で行うことです。例えば。テレビを見ながらご飯を食べたり、スマホで連絡を取りながら仕事をしたり、YOUTUBEを見ながらエクササイズしたりなど、一つのことをしながら別のこともする「ながら作業」のことを指します。

 

過去にはとにかくなんでもかんでもながら作業で行って時間を節約しよう!という風潮がありましたが、こうした複数の作業を同時に行うマルチタスクは科学的にはNG行為なのです。

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マルチタスクは集中力と生産性を下げる

マルチタスクをすることで集中力が大幅に減ってしまうほか、IQが15ポイントも下がったりします。ちなみにマルチタスクの反対語はシングルタスクです。こちらは一つの作業に集中しようという考えですね。

 

ロビンソン博士は、現代人は何でもかんでもやりすぎていて作業時間が飽和状態になっていると指摘しています。

 

例えば、あるタスクから別のタスクへ何度も注意を切り替えていると、そのたびに時間に対するプレッシャーが増加することがわかっています。このせいで実際に時間があるのにもかかわらず時間がないと感じてしまっているのです。

 

マルチタスクは便利なように見えて実はかなりマイナスな行動だったのです。さらにマルチタスクはある心理的な病気とも関係があることもわかっているのですが、長くなってきたのでこの続きはまた次回に説明します。

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