働きたくない!萎えた心をコントロールしてモチベーションを上げる遊び心の心理学

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働く気が起きないときの対処法

 

「仕事に行きたくない」ですとか「働きたくない」という気持ちになることは誰にでもなる可能性があります。

 

私たちは常に調子が良いわけではないので、ときには仕事ややるべきことに対するモチベーションが感じられないといったことが起きてしまうのです。

 

というよりも、もしかすると毎日そんな気分になっている人もいるかもしれません。それはそれで問題ですが。

 

それでも締め切りや約束などでやらなくてはいけないことがあったり向かわなければいけない場所があったりして、気持ちの赴くままに休めないこともあります。

 

そこで今回は、やる気が起きない、動く気が起きない気分になったときの心理的な対処法について研究を紹介しながら話していきます。今回のポイントは遊び心です。

 

社員のやる気を上げたユニークなアイディア

 

今回紹介するのはミシガン大学で行われた研究です。

 

アメリカ、ミシガン大学のエド ペダリーノの博士は、実際に存在する会社に協力してもらって従業員の欠勤率を下げるためのユニークな方法を実験で見つけました。

 

その方法とは、出社時に社員同士でポーカーゲームをするというものです。面白い心理実験ですね。

 

実験では、社員の出社時に毎日トランプのカードを引かせ、週に5日出社すると合計5枚のカードを引く事ができるという設計になっていました。なので、きちんと一週間出社するとポーカーゲームができるようになります。

 

出社毎にポーカーゲームをするのではなく、役となるトランプのカードを毎日配って、その週の終わりに勝負するというデザインですね。

 

これだと毎日会社に来ないとカードが役を作れませんから、毎日出社するというインセンティブが社員に働くというわけです。

 

というか、「どんだけ会社に来ない人がいるんですか!?」という話ですよね。日本の視点で見ると、そういう会社の方にこそ問題があるように思えなくもありません。海外だとこういう会社はけっこうあるんですかね?

 

そして、きちんと毎日出社し、カードを5枚集めて1番良い役を作った社員には20ドルの賞金を渡すというおまけまでつけました。会社に行くだけで報酬が出るのです笑。なんとも画期的な報酬システムです。

 

欠勤率が18%も改善

 

さて、この方法を取り入れてみたところ、なんと従業員の間で出社のモチベーションが高まり、欠勤率が18.27%も減少したのです。

 

我々はどれだけ単純な性格なのでしょう笑。ポーカーのような単純なゲームができる!というだけで会社に行きたくなってしまうのです。

 

つまり、毎日出社することで得られるログインボーナスのようなものを従業員に配ることで、少なくとも会社に出社するためのモチベーションを高めることができるということです。

 

これは出社率の高い日本の企業でも利用できる心理テクニックです。会社に行く楽しみは一つでも多い方がいいですからね。

 

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ギャンブル要素を入れることでやる気が出やすくなる

 

他の記事でも話しましたが、人間はギャンブルがもともと好きな性格なのです。なので、仕事にもギャンブル性を取り入れることで刺激を求めるようになり、モチベーションを自由に操作できるようになるのです。

 

今回の方法はギャンブルとお金を利用した少し露骨な方法でしたが、例えばランチやドリンクの無料券を賞金の代わりに配布してもいいですね。

 

日本だと会社に社員が来なくて困っているという状況にはなりにくいかと思いますが、きちんと出社して働いている社員のやる気をさらに高める方法としてログインボーナスを取り入れると良いわけです。どうせなら会社に行く楽しみは多い方がいいですからね。

 

もしくは学校で取り入れてみても授業をサボる割合が下がるので良いかもしれません。特に欠席率の高い大学や授業は参考にしてもらいたいですね。

 

また、社員や部下ではなく自分に対してこの心理を使う場合は、「一週間やりたくない仕事をやったら週末に好きなものを食べよう」ですとか「やる気が起きないときに3回教科書を開いたらスマホを1回触っていい」というように自分に小さなご褒美となるログインボーナスを与えてあげるルールを作ると良いです。

 

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怠惰な生活をリセットしたいときに使ってみよう

さらに言うと、このテクニックは楽しみがないときだけではなく、好きなことであっても面倒臭くて動く気にならないときにも使えますので、怠惰な生活を送っているなぁと感じていて生活習慣を改善したいと思っている人にも使えます。

 

このログインボーナステクニックを使うときの注意点は続けることで望んだボーナスが得られるルールに設定することです。

 

結果ではなく、努力を続けることや行動したこと自体にご褒美を与えてあげることで習慣化しやすくなります。

 

またもう一つのコツとして、一度の行動で得られるボーナスは小さいものにして、努力の回数が積み重なったときに本当に望んでいるアイテムや活動といったご褒美を自分に与えるようにしましょう。

 

イメージとしては自分を小さい子どもに見立てて子育てをするような感じです。自分が親であり、育てる子どもでもあるというイメージを持つと良いです。自分を育てるシミュレーションゲーム感覚でログインボーナスを与えて育ててあげましょう。

 

社員に出社ごとのログインボーナスを与えることで欠勤率が約20%減少した
続けたいことや行動したいことにログインボーナスを設けることで目標達成率をアップさせることができる
結果に関係なく行動したことや続けたことに小さなご褒美をあげよう
ご褒美は努力が積み重なったら得られるように工夫しよう

 

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