性格を変えるために必要なこととしてはいけないことについての心理解説

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性格は変えられない?

性格を変えるのは難しいだけでなく、ほとんど不可能なのではないかと言われています。

 

そもそも性格を無理に変えるということは自己否定するということであり、心の健康にあまりよろしくないという話もあるくらいです。

 

では、私たちは変われないのか?と言うと、そうではありません。その話を理解する前に、性格というものをどう捉えているかが大事なポイントとなります。

 

若いときの経験は性格への影響力が大きい

性格とは行動です。具体的には、その人が感じる一番心地の良いお気に入りの行動という感じですね。

 

これは遺伝で決まっており固有のものである場合が多いようです。

 

もちろん、環境が及ぼす影響もあります。この場合は、若いときの環境や経験ほど私たちの性格に影響を与えるということがわかっています。

 

というのも、小さい頃にすでにどういう行動が自分にとって一番心地良いか学んでいるために、私たちは大人になってからも自然とそういう行為をしたくなるのです。

 

どういう経験を積んできたかで物事に対する印象が変わるので、必然的に好みも変わってくるという感じですね。

 

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無理に性格を変えることは自己否定に繋がる

ですから無理に性格を変えようとすると、「自分を否定するなよ〜」という具合に心が拒否反応を起こしてしまうのです。

 

例えば、他人と話す方が楽しいという人と、一人で本を読むのが楽しい人とでは自由な時間に望む時間の過ごし方が違います。

 

いわゆる外向的なタイプは自由な時間には友達と付き合うことを選びますし、内向的なタイプは逆に「やっと自分の時間が確保できるぞ」とワクワクしながら一人で過ごすことを選びます。

 

すでにある自分の中の好みを無視して、他者や社会の好みを基準に無理に性格を変えようとすると疲れてしまうのです。

 

例えるなら、無理に性格を変えようとすることは、好きでもない食べ物を無理やり食べ続けている状態です。そんなことが続くと食事をすること自体が嫌になりますよね?

 

無理に性格を変えるということはそういうことをしてしまっているのです。

 

 

心理学を使った性格の変え方

しかし、「無理に」でなければ性格は変えられます。なぜならここで言う性格とは、行動のことだからです。

 

人と話すことが苦手だったり一人で過ごす時間が好きな人であっても、他者と会話する時間はありますよね。

 

また、「今日は試しに出かけてみようかな〜」くらいに何となく思うこともあります。

 

つまり、自分はこういう性格だから常にこうしていなければいけない、ということはないのです。時にはいつもと違う自分になるのが人間です。

 

性格というのは、行動の割合を決めているにすぎません。好きなことはより多く行い、そうでないことはより少なく行なっているのです。

 

好きなことが100ではないし、好きではないことがゼロではない、というところが重要なポイントです。

 

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性格を変えようとすると幸福度が40%も下がる

一気にガラッと行動を変えることはできませんし不健康ですが、余裕のあるときに少しずつ新しい行動をしていくことは可能なのです。

 

そしてその行動の積み重ねで、「ずっとこうだと思っていた」自分の性格にも変化が生じてくるようになるのです。

 

アメリカ、フロリダ アトランティック大学のニーベン博士は、自分を無理に変えようとすると、幸福度が最大で40%も下がってしまうのでやめた方がいいと警告しています。

 

自分の性格だったり本音を曲げてしまうことは心の健康にすごく悪いのです。

 

性格を変えるのはそもそも難しい

 

これは、目標達成の話とも関連していて、「自分を無理に変えること=難しいこと」なので、そもそもの達成が困難なんですね。

 

こういう目標は達成するためのハードルが高く、難しい種類の目標となるのです。

 

それにも関わらず、自分で掲げてしまった目標を達成できなかったことに過度に落ち込んでしまい、幸福度が下がってしまうということが起こることがあります。これはダメな目標設定の仕方です。

 

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大きな性格は無理でも小さな行動は変えられる

目標の困難さを理解できていない場合、「難しいのだから失敗しても当たり前だ。ドンマイドンマイ」というふうに器用に思えないのです。

 

客観的に物事を観察できないと、自分の見たものが感じたものがすべてになってしまうので感情に支配されやすくなってしまうのですね。

 

ですから、以前の記事でも話しましたが、やはり目標を達成する一番の方法はスモールステップをうまく使うことです。

 

小さな目標であっても達成する喜びは味わえますし、退屈に感じてきたらハードルを上げることで調整できます。

 

そうやって目標達成の入り口を簡単にして成長しやすい心理環境を作ってあげると、うまく波に乗って成長できるようになれるんですね。

 

性格を無理に変えようとすると幸福度が下がる
大きな性格は無理でも小さな行動は変えられる
小さな行動の積み重ねが性格や考え方に影響を及ぼしていく

 

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