セクシーなものでお金を使いやすくなる
ベルギーにあるルーヴェン・カトリック大学で消費者心理を研究しているアヌーク・ フェスチェンス博士の実験によると、性的なイメージがあるものに触れると金銭感覚が緩くなるということがわかっています。
もともとは男性の消費者を対象にした心理研究で、セクシーな画像を見るだけで男性は消費行動が増えるという結果が出ていたのですが、今回の実験では女性ではどうなのかを調べたのです。
下着に触れると衝動的になる
実験ではまず被験者の女性に男性用のボクサーパンツを触ってもらい、その後の消費行動に変化があったのかを調べました。
すると、男性用下着に触れた女性たちはギャンブルに手を出しやすくなり、ワインなどの嗜好品にお金を出す確率も高くなったのです。
リスクを取りやすくなる心理的理由
どうしてこのような心理になったのかというと、男性用下着に触れることで脳の報酬系が刺激を受けて興奮し、衝動的な気持ちが増してしまったのです。
女性も男性と同じように性的なイメージが喚起されるものに触れると、自分から進んでリスクのある行動を取りやすくなるのです。
ただし女性が男性と違う点も一つ見つかりました。
女性よりも男性の方がセクシーなものに弱い
実験では下着に触れた場合とただ下着を見ただけ場合の2種類を用意したのですが、男性用下着を触らずに目で見ただけの場合は、心理的な影響を受けず金銭感覚への影響も特になかったのです。
一方で男性は、女性用下着に手で触れた場合だけではなく、目で見ただけの場合でも同じように金銭感覚が狂ってリスクを冒しやすくなっています。どうやらやはり男性のほうが女性よりも性的なイメージから受ける刺激に弱いようです。
興奮すると目先の利益に弱くなる
性的なものが金銭感覚に影響を及ぼす理由は、性的なものやセクシーなものを見ることで脳みそが生殖のチャンスだと勘違いするからです。
脳みそが勘違いしたことにより、生殖のチャンスを逃さないよう脳が信号を送り始め、目先の利益に弱くなるのです。
つまり、今回の研究では買い物という消費行動に影響を及ぼしましたが、場合によっては食事の誘惑に負けたり浮気や不倫の誘惑に負けることも考えられますので、興奮しているときには大事な選択を行わないようにしましょう。