- ネガティブの自己暗示
- 思い込みは強力
- ネガティブ思考をコントロールしよう
- ネガティブ思考を止める思考停止
- 言葉にすることで身につきやすくなる
- ネガティブ思考を止める反論法
- 物事の良い面を探す
- 新しい価値観で物事を見ること
ネガティブが消えない
ネガティブなことが思い浮かぶことは誰にでもありますが、問題は、そのネガティブな考えがいつまでも消えないことです。
悲しいことや辛いこと、不安なことや心配事が頭から離れないと目の前のことに集中できず日常生活や仕事や勉強に支障をきたしてしまいます。
そうなると、さらにそのことで悩み、問題が悪化してしまうという負のスパイラルに陥ってしまう場合もあります。
ネガティブの自己暗示
負の感情や思考というのはその存在自体が自己暗示となり、いつまでも消せずに持ち続けると私たちは自信を喪失してしまいます。
何をしても何を考えても、「〜だからダメだ」「〜がうまくいかなかったから今回もダメだ」という負の自己暗示が始まってしまうのです。
こうなると、自分にはできないことや失敗したこと、他人に注意されたり怒られたイメージがフラッシュバックして自分には何もできないと思い込んでしまうようになってしまいます。これが負の自己暗示です。
思い込みは強力
そして暗示の効果というのはかなり強力であり、私たちの心に作用し行動を変えてしまうくらい大きな影響力を持っています。
暗示はうまく使えれば私たちの能力を効率よく最大まで引き出してくれますが、逆に作用してしまうとネガティブなことばかりを考えるようになって、実際に能力の低下や体や心の健康状態にも問題を起こしてしまうのです。
ネガティブ思考をコントロールしよう
そこで、このいつまでも消えないネガティブな思考やネガティブな感情を意識して頭から締め出すことが必要になります。
感情のコントロール術ですね。生まれた感情を爆発させることなく冷静に処理をして、現実的な問題が起こらないように解決していくのです。
自分の感情や思考を思い通りにコントロールできれば、後で後悔したり落ち込んでしまうような不用意な行動を少なくすることもできるようになります。
ネガティブな感情をコントロールしたり、問題を解決する方法はすでに何度か話してきましたが、今回はその中でも圧倒的に簡単ですぐに実行に移せる思考術を教えようと思います。
感情や思考を自分の力でコントロールする方法を知っておけば、自分を見失うまで疲れたりストレスを溜めてしまうことがなくなりますからね。
ネガティブ思考を止める思考停止
グレゴリー・ラピョールという心理学者が「負の自己暗示」をはねのける方法として思考停止法と反論法を提示しています。
思考停止法とは文字通り思考を停止させることです。嫌なことや負の自己イメージが浮かんだら「ストップ!」と言って考えることをやめてしまうのです。
これは、一人でいる場合には実際に口に出してしまって構いませんし、周りに誰かがいて声に出せない場合には、心の中で唱えるだけでも構いません。
とにかく「ストップ!」と言って、その言葉を合図に思考を中断するのです。
言葉にすることで身につきやすくなる
このような言葉の合図や習慣的なきっかけがあることで、無意識にもこの思考停止の流れが染み付いていき、自在にコントロールできるようになっていきます。
世間では嫌われていて非難されがちな思考停止という言葉ですが、この思考停止にもきちんと良い使い方があるのです。
考えるべきときに思考停止を起こすと困ってしまいますが、思考を休めたり、感情の暴走を防ぐときには思考停止は役立つのです。
ネガティブ思考を止める反論法
そして次に反論法なのですが、こちらも意味はそのままです。
自分を否定したり自己肯定感が下がってしまいそうな考えが浮かんだら、「いや、でもあのときはうまくいったよな~」というふうに、その負の考えに対して反論していくというものです。
上記の例のように過去の成功例を持ち出してもいいですし、別の考え方や価値観、他者からの視点を利用して「こういう見方もできるし、こういう場合には役立つな」という感じで使ってみても良いです。
物事の良い面を探す
ポイントは、苦境にあってもメリットや良い点や学べることを探していくということです。
これは、以前に話した明るい思考を身につけていく習慣の作り方とも繋がる考え方です。
長所・短所というのはコインの裏表のような存在なので、悪いところが見えているなら裏返しにして良い点を見ていこうという考え方です。
新しい価値観で物事を見ること
こんな感じで、ネガティブな感情とネガティブな思考には思考停止と反論を使って、負の自己暗示の影響力を拡大させずに新しい価値観で物事を見ていく練習が役立ちます。
そして、この思考が身につくと他の感情のコントロールにも使えるようになります。
緊張したときや不安を感じたときなど様々な場面で使える、万能の思考術なんですね。よかったらぜひ試してみてください。