ボディタッチする人はモテる
「ボディタッチがうまい女子はモテる!」というの話は世間でよく言われていることですが、実はこれは科学的にも正しい事実です。
私たちは基本的に人に触ってもらうことで気分が良くなって、相手への好意が増します。
例えば、仲の良い人同士やカップルはお互いに頻繁に触れ合いますよね。これは相手への好意を示すための自然な行動なんですね。
今回はそんな触れ合う科学について、ある心理実験を元に話していこうと思います。
そっと相手に触れるだけで人に好かれる
イスラエルのアビブ大学に所属するホーニック博士は、人が人に触れるタッチングに関する研究を行ないました。
その研究では大型の書店を実験場所に、女性の店員さんにお客さんに接客する際に体にそっと触れるように指示したところ、それだけで店の評価が上がり売り上げも多くなるという事実を突き止めました。
実験では、お店の入り口でカタログを渡す際にさりげなく相手の手のひらに触れるという行動を店員に指示しました。
すると、そのような接客を受けていないお客さんに比べて、手のひらに触れながらカタログを渡されたお客さんは店内の滞在時間が増えて本もたくさん買ってくれ他のです。
この店内の滞在時間というのは店舗の売り上げをアップさせるうえで重要な要素の一つであることは以前にも話しましたが、やはり今回の心理実験でも関わってきましたね。
ちなみに実験でのデータを示しますと、店員にタッチングされたお客さんの滞在時間は約8分増え、5点満点でつけてもらったお店の評価は平均で1ポイントも増え、本に使った金額も約20%も増えました。大健闘ですね。
大切なのは自然な、さりげないタッチ
ただ今回の実験での注意点は、実験を指示されたのが女性店員限定なところですね。男性の場合のデータではないので、男性だとどうなの?という疑問がありますが、さりげないタッチなら男性でも良い効果が期待できます。
触り方が自然であれば、軽く触れられても私たちは特に気にしませんが、その心理効果は絶大です。
例えばですが、コンビニ等で店員さんにお釣りを渡される際に手に触れながらの方がなんとなく安心しますよね。それと同じ気持ちです。
ただし、不自然かつ露骨なタッチは嫌われるので注意が必要です。また、今回の実験が示すように女性の方がタッチングの効果が高い可能性はあります。
触れ合うことで仲良くなり説得されやすくなる
さらには別の心理実験でも、タッチングをされながら人にお願い事をされると、相手が知らない人であってもお願い事の承諾率が上がるというのもあります。
人を説得したりお願い事をするためには相手の好感度を上げる必要があるので、好感度を上げる効果があるボディタッチは説得と相性が良いのですね。
触れ合うことで生まれる心理効果というのは、心理学界ではけっこう研究されているのです。
人懐こい人たちがコミュニケーション上手で人が好かれるのには、心理学的に有利な理由があったのですね。
何にせよ、私たちは誰かに触れてもらうのが基本的には好きなので、お互いに好意が確認できている場合はもちろんのこと、気になる相手にも自然と触れ合う機会を作っていくことが仲良くなるコツであります。
さりげないタッチは相手に好かれやすくなる
触れてきた人物だけでなく店舗への評価も上がり、売り上げもあがる
女性の方がタッチングの効果が高いかも?