くるちょろ心理学研究所

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肌のシワやシミを防ぐ科学的方法と仕組みを解説

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目のまわりや目元の保湿には効果があるのか?

 

今回は老化現象のひとつであるシワ・シミの科学的な対策法について解説していきます。

 

実は私たちの目のまわりにはシワができやすく、ほかの場所の皮膚よりも入念なケアが必要とされる部位です。

 

では、そんな老化が進行しやすい目元には日頃からどのようなケアをしていけばいいのでしょうか?

 

保湿をしないと8年でシワが50%も増える

 

うるおいやハリなど、肌をキレイな状態を保つには、よく言われるように保湿が大事です。

 

2010年のアメリカのプロクター・アンド・ギャンブル社が122名の女性を対象に8年間の追跡調査をした研究によると、28才の時に保湿ケアを日頃からしていなかった女性は、36才になる頃にはなんとシワが52%も増えてしまっていました。

 

しかし一方で、28才の時に保湿を定期的にしていた女性は、36才になってもシワの増加率が22%に抑えられていました。

 

 

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日頃の保湿ケアでシワの増加率が半分以下に

 

もちろん加齢による老化現象は保湿をしてもすべてを防ぐことはできませんが、定期的に保湿をすることで老化の進行を半分以下に抑えることができるようになるのです。

 

日頃の保湿ケアがいかに大切なのかがよくわかる研究内容ですね。 

 

意外と保湿による老化防止効果が高くて嬉しいです。

 

老化のスピードが半分以下になれば、年を重ねても見た目はかなり若く見られるでしょう。

 

 

保湿するために必須の要素とは?

 

保湿が肌のうるおいに大切なのは、保湿することで実際に水分が肌の細胞の中に閉じ込められるからです。

 

一般的な手順で保湿をする場合には、化粧水などを使って肌を水分で湿らせたあと、湿らせた肌の上にさらにオイル(油)を塗って水分が蒸発しないように蓋をします。

 

すると、肌の外に逃げられなくなった水分が細胞に入っていき、肌のうるおいが保たれるようになるのです。

 

保湿をするときに最も重要なポイントは、肌に残っている水分をオイルを使って覆い、水分を外に逃がさないようにすることです。

 

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重要なのはオイル(あぶら)

 

しかし、水分を逃がさないという点では、実はどのようなオイルを使っても効果は同じであることがわかっています。

 

なので、高級化粧品であっても格安の化粧品であっても油分量が多ければ問題ありません。逆に言うと、どんなに高い商品でも油分量が少ないと効果が薄れてしまいます。

 

ビタミンや抗酸化物質を配合して差別化をしている商品もありますが、基本的には油分の多いものを選んでいただければ大丈夫です。

 

ただし、油分が多いとそれだけ化粧品の伸びが悪くなるというデメリットもありますので、ここらへんは自分で使ってみて最適なものを選ぶと良いです。

 

目元のシワの大きな原因となるもの

 

2015年に行われた鹿児島大学と栃木県の自治医科大学の研究によると、目元のにできるシワは水分不足よりも油不足が原因ということがわかっています。

 

こうなる理由は、目のまわりには皮脂を出す腺が少なく、そのために水分が乾いてしまいがちだからです。

 

つまり、目元の保湿をするのなら水分を補給するよりは、洗顔や入浴後に水分が逃げないように油分の多い化粧品でフタをしてあげる方が重要ということです。

 

というわけで、目元に近いほどオイリーな化粧品を使うようにしましょう。

 

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参考論文

 

New wrinkles on wrinkling: an 8‐year longitudinal study on the progression of expression lines into persistent wrinkles

https://doi.org/10.1111/j.1365-2133.2010.09709.x

New finding that might explain why the skin wrinkles more on various parts of the face

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26133537/