マインドフルネス瞑想で認知機能がアップ
今回はマインドフルネス瞑想を行うことで認知機能を向上させることができる脳科学研究を紹介します。集中力が足りなくて困っている人は、今回の研究を参考にしてみてください。
2010年にアメリカ、ウェイクフォレスト大学医学部神経生物学科のファデル・ ツァイダン博士、ノースカロライナ大学心理学科スーザン・K ・ジョンソン博士らが行った研究によると、マインドフルネス瞑想で認知能力と集中力をアップさせることができるとわかっています。
瞑想で集中力が最大50%もアップする
研究によると、たとえマインドフルネ瞑想を行ったことのない初心者であっても、1日20分の瞑想を週に4回するようになるだけで、集中力を最大50%もアップさせることができるようになります。
マインドフルネス瞑想というのは、自分の感覚や感情といったものを、一步引いた視点から観察する瞑想方法なので、これによってメタ認知能力(自分自身や物事を客観的に見る力)が鍛えられて集中力がアップするのです。
ネガティブな感情が減ってワーキングメモリも強化される
また、この短い瞑想トレーニングの効果は集中力のアップだけではありません。
マインドフルネス瞑想を行うことで、疲労感や不安感を減少させネガティブな感情や感覚に強くなることもわかりました。
さらには、視覚空間処理やワーキングメモリ機能(頭を使うために必要な能力)、および目標達成に必要な行動を実行に移す機能も大幅に改善されたのです。
たった4回の瞑想でも大きな効果がある
この調査をした研究者は、4日間の瞑想トレーニングで集中力を維持する能力を高めることができる!と結論付けています。
初心者でもたった4日の瞑想でマインドフルネスの効果が現れるのですから、今すぐに習慣に取り入れてもいいレベルですね。
ただ、1日20分という瞑想時間は初心者には難しいと思うので、最初は3分や5分といった時間に設定したり、短い瞑想を小刻みに行って1日の瞑想時間を20分にするというような方法で行うと良いかと思います。