喧嘩したときにはどう仲直りすればうまくいく?相手に許してもらえる謝り方の心理学

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科学的に正しい仲直りの仕方

今回は科学的に正しい仲直りの仕方について説明していきます。

 

人間、好きな相手とであっても長く付き合っていると価値観の違いが出てきて些細な喧嘩をしてしまうものです。

 

そういう時に今回の心理テクニックが役に立つので、喧嘩中の人や喧嘩しても仲直りしたい大切な人がいる人は今回の心理研究を参考にして人間関係を良好に築いていってください。

 

仲直りするために必要な条件とは?

今回紹介する仲直りの心理学研究は、アメリカにある理系とビジネスの分野の研究が盛んなパデュー大学の研究です。パデュー大学は、ビッグ テン カンファレンス(大学のスポーツリーグ)の一校としても有名な伝統ある大学です。

 

このパデュー大学の心理学者であるロバート バロン博士は、集めた実験参加者の人たちを2人組にして会社の新製品と移転先についての会話をさせるという実験を行いました。

 

実はこの2人組になったうちの1人はサクラで、相手の意見に対してとにかく反発したり否定的な意見を言ったりして、わざと相手に不愉快な感情を抱かせるという指示を受けていました。

 

そして会話をした後で一旦休憩時間を置き、二人にはそこで仲直りをしてもらって、どんな方法を取れば相手はこちらの失礼な態度を許してくれるのかを調べたのです。

 

うーん、ずっと反論を言われる方も辛いですが、文句を言うサクラの方も辛い仕事ですね。あとで仲直りする時間があるとわかっていても嫌な実験です笑。

 

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プレゼントを贈って気持ちよくさせる

 

さて、実験では以下の3つのやり方で仲直りをしてもらい、その効果を比べました。

 

  1. プレゼントを贈る
  2. 共感してもらう
  3. 相手を笑わせようとする

 

まず1つ目の方法は、相手にプレゼントを送るというものでした。

 

例えば「これを召し上がりませんか」と言ってチョコレートやジュースといったものを勧めて相手の気分を和ませようと試みたのです。

 

エサで釣る作戦ですね。嫌な気分になっても物でお返しをしてもらったら許してもらえるのではないかと考えたのです。謝罪の方法としては昔からよくある手の一つです。

 

また「人に優しくされたら優しさで返す」という返報性の原理も心に働くので、その効果がうまく発揮されれば許してもらいやすくなるかもしれません。

 

自分の境遇を話して共感してもらう

2つ目の方法は、相手にこちらの気持ちや近況を話して共感を覚えさせてから先ほどの無礼を謝るという方法でした。

 

例えば、相手に向かって「実はここのところ多忙で、ピリピリしているかもしれません。先ほどの議論で態度に出ていたらすいませんでした」と言って、自分の状況や気持ちを相手に理解してもらうように仕向けました。

 

相手の同情を誘って許してもらう作戦ですね。先ほど態度の悪かった理由を話している点で、説得力がありそうな気がします。私たちには理由を伝えることで行動に納得しやすい心理が働きますからね。きちんと謝っている点も良さそうです。

 

二人の間で誤解や争いが生じたら、とにかく話し合って自分の状況やら気持ちを伝えようというのは人間関係を維持するための基本的なアドバイスですからね。効果がありそうな気がします。

 

面白いことを言って相手を笑わせる

そして3つ目の方法はユーモアを使ったやり方でした。

 

先ほどの会話の実験で話した内容とは全く別のテーマの話を二人で雑談して、相手を笑わせて気分を和ませようと試みたのです。これは一番危うそうな選択肢ですね。険悪なムードになった後で果たして相手を笑わせることなどできるのでしょうか?笑

 

目的としては、終わりよければすべてよし、のような感じてすかね。仕事とプライベートは別に考えようというような思想に近い作戦です。

 

笑いを起こして揉め事は水に流そうとしたのですが、切り替えがうまい人ならきちんと乗ってもらえるでしょうね。

 

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仲直りするために一番効果的な方法

さて、以上の3つの方法を試してみた結果、2つ目に試した相手に共感を覚えさせる方法が仲直りをするためには最も効果的であることがわかりました。

 

やはり人間関係を良好な状態で維持するには、きちんと話し合ってお互いの感情と状況を理解し合うことが一番大切なことなのです。

 

「後になって自分の機嫌が悪かった理由を話すことは、言い訳に聞こえるのではないか?」という心配する人もいるかとと思いますが、どちらかと言うと原因や理由を何も話さないことの方が危険です。

 

理由を話さなければいけない理由

 

きちんとした理由を示さないと、相手はあなたが普段から性格の悪い人間で誰に対しても態度が悪い人なのだ誤解してしまいます。

 

人間には、知らない情報は想像を膨らませて補填するという特性がありますので、こちらの気分を害することをする人はもともと性格の悪い人なのだと自動的に考えてしまうのです。

 

なので、もしもカッとなったりイライラしたりして、一時的な感情に支配されて人と衝突してしまったときには、喧嘩した相手に自分の立場になって考えてもらって共感してもらうことが一番効果的で相手からの理解を得られる方法です。

 

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仲直りするためには素直になるのが一番

というわけで、大切な人と喧嘩の仲直りをしたかったら、素直に自分の気持ちと状況を伝えましょう。

 

映画やドラマでも結局のところ、素直に話し合うことで仲直りしていますよね。現実もこれと同じなのです。

 

素直に話すことは自分の弱さを見せることになると考えてしまい、抵抗感を感じてしまう人もいるかもしれませんが、自分の境遇について話すことは大切な人との仲直りのために必要なことだと考えて、相手のためにも自分のためにもきちんと説明してあげましょう。

 

 

きちんと謝ることを忘れずに

 

そしてもちろん、説明をした後にはしっかりと謝罪をすることも大切です。疲れていたんだとか嫌なことがあったんだ、と相手に伝えたあとで、それでも悪いことをしたという事実をきちんと謝罪しましょう。

 

相手を不快な気分にさせてしまったり間違ったことをしてしまったことは事実なのですから、反省しているという旨を伝えましょう。

 

そこまでしっかりと謝れば、大抵の場合はうまくいきます。人間関係の衝突やすれ違いは話し合いの量が少ないことが主な原因ですから、きちんと話し合うことでお互いに理解が得られるのです。

 

相手にこちらの気持ちや立場を理解してもらうには、ただ相手が気持ちを察してくれるのを待つばかりではなく、こちらの方から相手に話しかけることが重要です。そのときにも相手に伝わる言葉でわかりやすく説明してあげることで誤解が解けて仲直りできるようになります。

 

喧嘩した相手と仲直りをしたいならきちんと話し合うことが大切
そのときに相手にこちらの意図や状況を説明して相手に共感を覚えさせる方法が最も効果的
機嫌が悪かったり間違った行動をしてしまった理由を説明したら素直に謝ろう

 

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