歩き方を変えるだけで幸せになる
歩き方ひとつで幸せになれるなんて、簡単な幸福度の上げ方だろう!そう思いましたか? 私は思いました。お散歩大好き芸人でよかったです。
運動が大切なのは多くの科学的な実験で証明されていますが、それでも習慣的になかなか運動ができないという人には散歩がおすすめです。
歩くだけでも健康に近づけますから、やっておいて損はないです。
さらには、今回の研究で、歩き方を少し変えるだけで幸せになりやすくなることもわかりました。なので、散歩に出かけるときは、今度からは幸せになる歩き方で出かけてみましょう。
元気そうに歩くと、本当に元気になる!
これはアメリカのフロリダ アトランティック大学に勤める心理学者サラ スノドグラス博士の研究で、人の歩き方を変えてみて気分が本当に変わるかどうか調べた実験です。
この実験では、それぞれの実験参加者に異なる歩き方をしてもらって、その後の幸福度を測りました。あるグループには大股で元気良さそうに、あるグループには小股で老人のように歩いてもらったのです。
すると、「顔を上げて大股で大手を振って歩いた」実験参加者は、「うつむき加減で小股でのろのろと歩いた」実験参加者よりも、幸福度が上がっていたのです。
歩く時のイメージを変える
私たちの心はなんとも単純なものですね。幸せそうに歩くと本当に幸せを感じられるんですから、こんなに便利なことはありません。しかも歩くだけですからね。ちょっとした時間と、二本の足さえあれば誰にでもできます。
歩き方を変えるのは難しいと思うかもしれませんが、この辺はロールプレイングゲームの要領と同じように、自分がジャイアンにでもなった気で歩けばうまくいやすいです。頭の中で元気そうな人をイメージして、その人のモノマネをするのです。
これは、ラベリングと呼ばれる心理テクニックの応用です。
幸せは見た目から?
この研究を見て、「笑っていると楽しくなる」という心理学の話を思い出した人もいるかもしれません。
しかし、こちらの方は最近否定されていまして、無理に笑っていても辛いだけだと指摘されていますので気をつけましょう。
私たちはネガティブな感情もポジティブな感情もきちんと受け止めていないとダメになってしまうのです。
笑うときには、楽しかった時のことを思い出して本当に楽しい気持ちを想起させて笑わないと意味がないのですね。
気分を良くしたかったら散歩しよう
何はともあれ、ただ単に歩く、散歩するというのはメンタルに良い行為なので、気分が優れないときにはとりあえずお外に出てみましょう。
例えば、仕事や勉強の合間に散歩や運動をすると、ちょうどいい息抜きにもなります。今回は、そういう単純だけれど大切な事実を再認識させてくれる科学研究の紹介でした。