- 捨てられる人、捨てられない人
- 優しくしていい時と優しくしてはいけない時
- 正しい優しさには守るべき境界線がある
- 盲目的な思いやりバカ
- 思いやりバカと正しい思いやり
- 思いやりバカと思いやりを分ける7つの違い
- 思いやりバカの特徴その1
- 思いやりバカの特徴その2
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必見!ダメ恋をする人がやりがちなこと ダメ恋シリーズVOL.9
一般的に、好きな人のために尽くすことは悪いことではありません。
好きな人が喜ぶことをしてあげるのは、まさに私たちが持っている愛のカタチそのもののように見えます。
無償の奉仕ができる人は立派で、徳の高い人間のように見えます。
そして、そういうふうに無償の愛を示せる人たちはみな幸せになって当然だとも思えます。ましてや尽くした相手に捨てられるなんて考えられませんよね?
捨てられる人、捨てられない人
しかし、実際にはそうではありません。残酷な真実ですが、どれだけ尽くしても捨てられてしまう人はいます。
その一方で、無償の愛を示すことで実る恋愛もあります。それは、相手のことを考えて優しく接することで長く続く良質な人間関係です。
いったい両者の違いは何なのでしょうか?今回はそんな話をしていきます。
優しくしていい時と優しくしてはいけない時
人に優しくすることは基本的には良いことです。それは人と人とをつなぎ、深い人間関係を築くのに役立ちます。
しかし、一方で、優しくしてはいけない場面というのもあります。つまり、私たちは優しくするときと優しくすべきではないときを見極める必要があるのです。
その事実を無視して、「好きな人には常に優しくしていればいい」というのは、結局のところ何も考えていないのと同じなのです。優しいのではなく、ただ押しに弱いだけと言ってもいいでしょう。
正しい優しさには守るべき境界線がある
優しさに大切なのは、それが使われる文脈や自分なりの境界線や限界線です。
これらの要素を無視して、盲目的にいつでも良い人でいようとすると、二人の関係が崩れ、あなた自身も大きなケガをすることになります。
だから、尽くしているのに捨てられてしまうのです。
状況判断を無視した盲目的な思いやり、または盲目的に思いやる人のことを、「思いやりバカ」と呼びます。
このような思いやり、優しさは、むしろ本来の思いやりを阻む障害のようなものです。
盲目的な思いやりバカ
このような思いやりバカの心理が起こってしまうのは、相手に嫌われてしまうのが恐いからです。
また、私たちは争いを避けるためにも、自分が本当は納得してないことでもたびたび承諾してしまいます。
これは恋愛関係に限らず、仕事や家族の関係でもそうです。おそらく誰もがどこかに思い当たる節があるでしょう。盲目的な思いやりの罠はどこにでも潜んでいるのです。
思いやりバカと正しい思いやり
私たちが断るべきときに断らず、無批判に相手に優しくしてしまうのは、「優しい」「仕事ができる」「優秀」といった自分の良いイメージを守ろうとする心理があるからです。下心みたいなものですね。
なので、まず本質的に思いやりバカ(盲目的な思いやり)と、思いやり(賢明な思いやり)は違うということを理解しましょう。
実際のところ、思いやりというのは心と同時に頭も使うものなのです。他者に正しく優しくするためには、知識と経験が必要不可欠です。
思いやりバカと思いやりを分ける7つの違い
「思いやりバカ」と「思いやり」には7つの異なるポイントがあります。思いやりバカにならないために、これから挙げていく7つのポイントに気を付けましょう。
特に押しが弱い人や気遣いでよく疲れてしまう人は参考にしてみてください。
思いやりバカの特徴その1
自分の境界線・限界線を尊重しない思いやり
どのような親密な人間関係であれ、二人を明確に隔てている境界線があります。
この境界線を無視して領域を侵犯してこられると、私たちの心は疲弊したり、脅威を感じて傷つきます。
「どうしてそこまでしなければいけないの?」というのが領域侵犯された思いやりです。仕事で言うと、ブラック労働やサービス残業ですね。
つまり、ブラック労働やサービス残業のような、守るべきルールや境界線を無視した優しさを相手に与えてる場合、それは思いやりバカになるということです。
自分に無理を強いる思いやりはバカ
思いやりバカな行動は自分ではっきりと気づいていれば、無理をしていることに自分で気づいていない場合もあります。
はっきりと気づいていて、それでも自分に無理をしながら与える優しさも思いやりバカです。
たとえ、内容的には一般的な行動であっても、疲れているときや時間やお金がないときに自分を削ってまで優しくしまうと、それは思いやりバカになります。
体調が悪い時に休まずに誰かのために仕事をする!みたいな感じです。仕事をするのはいいのですが、状況を判断材料に入れていないので思いやりバカになります。
つまり、自分の限界を超えてまで他者に優しくしてはいけないのです。これは基本です。とにかくこの基本を守らなければいけません。
思いやりバカにならないために境界線と限界線を守る
思いやりバカにならないためには、まずはこの自分が持つ境界線と限界線を守ることが大切です。
別の言い方をすると、「他人に優しくする前にまずは自分に優しくしろ!」ということです。
また、あなたの境界線・限界線を尊重しない人たちに対して盲目的な思いやりを持って行動しても、良い結果につながるよりは、むしろ二人の関係を悪化させてしまいます。
結局のところ、あなたは無理をしてしまっているので、相手の求める満足な対応ができず、結果として嫌われてしまうという流れになってしまうのです。
これが思いやりバカを伴う恋愛が成就しない理由の一つです。
思いやりバカの特徴その2
相手や状況を選ばない思いやり
相手を選ばない思いやりは、本当の思いやりではありません。それは思いやりバカです。
たとえば、あなたの境界線や限界線を尊重してくれない人、あなたの気持ちを気にかけてくれない人は、あなたの思いやりを与える対象から外さなければいけません。
本当に優しい人というのは、すべての人や状況に普遍的で変わらない優しさを示す人なのではなく、相手や状況に合わせて合理的に思考し、与えるべき思いやりを柔軟に切り替えることができる人のことなのです。
すべての要求に応えたり、無条件に要求に応えてしまうのは思いやりバカです。
真の思いやりには、状況と条件を見定める能力が必要なのです。