くるちょろ心理学研究所

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コーヒーを絶対に飲んではいけない3つの時間帯を解説

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起きたばかりでコーヒーはダメ!

 

2009年にシェフィールド大学医学部のミゲル・デボノ博士がまとめた論文によると、コーヒーは朝の起きたて時間には飲んではいけないことがわかっています。

 

朝一にコーヒーで目覚めるという人も多いと思いますが、これは科学的にはNGな習慣だったのですね。

 

どうして朝にコーヒーを飲んではいけないのかというと、私たちの起床時にはコルチゾールというホルモンが出ているからです。

 

コーヒーとコルチゾールの関係

 

コルチゾールは、脳の中央ペースメーカーによって制御された明確な概日リズム(サーカディアンリズム)を持っています。

 

このリズムが失われると、代謝異常、疲労、生活の質の低下などの問題が起きてしまうことがわかっています。

 

そしてカフェインの効果はストレスホルモンの分泌量によって変わります。つまり、コルチゾールが出ているときにカフェインを飲んでも意味がないのです。

 

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コルチゾールの働きについて

 

一般的には何かと嫌われがちなストレスホルモンなのですが、実はこのホルモンには「私たちの目を覚まさせる!」という重要な作用があります。

 

体内のコルチゾールの分泌量は起床と同時に増え始めて、20〜30分かけて通常の量よりも50%も多い状態になります。

 

そのおかげで私たちはすっきりと目覚めることができるのですね。

 

このときは、私たちの体は自然と覚醒する状態になっているので、その状態でコーヒーを飲んでいくらカフェインを摂取してもカフェインの恩恵は受けることができないのですね。

 

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コルチゾールが出ているときにコーヒーを飲んではいけない理由

 

さらに、この状態のときにコーヒーを飲んでしまうとカフェインによる覚醒効果がないだけではなく、カフェインの耐性がついてしまって、コーヒーの効果が薄れてしまうという現象が起きてしまいます。

 

むしろ逆効果になってしまうのですね。

 

さらには、長い間この習慣を続けてしまうと、無駄にカフェイン耐性が強くなりすぎて下手をするとコーヒー中毒状態になってしまいます。

 

だから目覚めた後すぐにコーヒーを飲んではいけないのです。

 

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コーヒーはいつ飲むのがベストか

 

ストレスホルモンの放出量は朝の8時半ごろをピークにだんだんと下がり始めます。そして12時半ごろに再びピークが訪れ、最後に18時ごろにもピークが訪れます。

 

なので、ストレスホルモンのレベルを維持しつつ、うまくコーヒーを飲むためには、ストレスホルモンの数値が下がり始める時間帯を狙うのが良いでしょう

 

例えば、午前の時間帯なら、ストレスホルモンの量が下がり始めるのは9〜12時のあいだなので、この時間帯に飲むのが良いです。

 

また、午後の時間帯なら、ストレスホルモンの量が下がり始めるのは13時〜17時半のあいだなので、この時間帯に飲むのが良いです。

 

コーヒーを飲んでいけない時間帯

 

逆に、コーヒーを飲んではいけない時間帯は、朝の7~9時、昼の12~13時、夕方の17時半~18時半です。

 

これらの時間帯になると、再びストレスホルモンのレベルが上がるので飲まない方が良いでしょう。

 

また、カフェインの効果は最低でも4時間ほど続くので、就寝する6時間前はコーヒーを飲まないようにしましょう。

 

というか、ストレスホルモンのレベルの変化を見ると、朝の7~9時がピークになるので、私たちは普通ならこの時間帯に起床するということなのでしょうかね。

 

そう考えると、5時起きとか6時起きとかになると実は体に悪い可能性がありますね。もちろんクロノタイプにもよりますが、実際に睡眠学の研究データを見ると、多くの人は5~6時は眠っていますから。

 

ちなみに最もストレスホルモンのレベルが下がるのは、夜中の0時過ぎです。やはりこの時間帯は眠っておいた方が良いみたいですね。

 

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体重や性別の違いはなし

 

体重や性別によるストレスホルモンレベルの違いはなかったので、男性でも女性でも、痩せ型でも太り気味人でも、この数字を目安にしていただいて大丈夫です。

 

ただ、高齢者になると、このストレスホルモンレベルの変化が早くなるので、それだけでコーヒーを飲む時間帯も早くなります。

 

また、今回の研究ではクロノタイプとの関連も調べていないので、夜型の人はもっと時間帯が遅くずれる可能性がありますので、そこはご了承ください。

 

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参考論文

 

Miguel Debono, Cyrus Ghobadi, Amin Rostami-Hodjegan, Hiep Huatan, Michael J. Campbell, John Newell-Price, Ken Darzy, Deborah P. Merke, Wiebke Arlt, Richard J. Ross, Modified-Release Hydrocortisone to Provide Circadian Cortisol Profiles, The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism, Volume 94, Issue 5, 1 May 2009, Pages 1548–1554

https://doi.org/10.1210/jc.2008-2380

Sharma M, Palacios-Bois J, Schwartz G, Iskandar H, Thakur M, Quirion R, Nair NP. Circadian rhythms of melatonin and cortisol in aging. Biol Psychiatry. 1989 Feb 1;25(3):305-19. doi: 10.1016/0006-3223(89)90178-9. PMID: 2914154.

https://doi.org/10.1016/0006-3223(89)90178-9