コーヒーの飲み過ぎは危ない?
実はコーヒーは健康に良かったり、集中力を上げてくれる飲み物として一目置かれています。眠気覚まし以外の効果もあるのですね。
しかし、運動にしても睡眠にしても食べ物にしても、それに合った適切な量があり、どれも過剰にやり過ぎれば健康を害してしまいます。では、コーヒーはどうなのでしょうか?
2019年の研究によると、コーヒーは1日にたくさん飲んでも意外と健康に悪影響はない!ということがわかっています。
体に悪影響が出るコーヒーの量をチェック!
今回紹介するのはロンドン大学クイーン・メアリー校ウイリアムハーベイ研究所のケネス・ファン博士とオックスフォード大学のルカ・ビアソーリ博士らが8,412 人の男女を対象におこなった実験です。
この実験では、コーヒーの量別に参加者を3つのグループに分けてコーヒーが血管に与える影響力について調査しました。グループはそれぞれ、コーヒーを飲む量が1日1杯未満、1日1〜3杯、1日4杯以上の人たちです。
その上で赤外線やMRIを使って参加者の心臓や動脈を調べたのです。
飲みすぎ注意!カフェインの効果がすごすぎる…!!
・睡眠、認知、学習、記憶などの脳機能に影響を与え、脳の機能障害や疾患を改善する可能性がある。
・アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病疾患、てんかん、痛み/片頭痛、うつ病、統合失調症などを改善する可能性がある。
— ちょっぺ〜先生@心理学博士 (@kruchoro) 2020年5月28日
コーヒーを1日に何杯飲んでも害はなかった!
そして喫煙習慣、飲酒量、食事内容、血圧の数値といった条件も調整したところ、「1日1杯未満のグループでも4杯以上のグループでも、動脈はダメージを負っていなかった」という結果が出たのです。
ちなみに最もコーヒーを飲んでいたグループのコーヒー消費量の平均は1日に5杯でした。
つまり、1日に5杯くらい飲んでも血管には問題が起きない!ということですね。1日にそこまで飲む人は少数派かと思いますが。
さらに、1日4杯以上のコーヒーを飲むグループの中には、最大で1日に25杯もコーヒーを飲む極端なケースもあったのですが、この場合も問題は確認されませんでした。意外とコーヒーは血管に対しては問題が起きないのですね。
血管の問題に関しては大丈夫!
研究者は、コーヒーについては、研究によって異なる見解がいくつもあり、信じるべきものと信じてはいけないものを選別するのが難しいと述べています。
しかし、今回の研究は、コーヒーが動脈に及ぼす悪影響を否定するものなのは確かだとのことで、血管の健康に関しては心配はいらないだろうという結果になっています。
とはいえ、いかにコーヒー好きでも1日に25杯は飲みすぎだと思うので、最大でも4,5杯くらいには抑えておいたほうが無難ですね笑。カフェインに耐性がついてしまう問題もありますから。
コーヒー好きの特徴も判明
ちなみに、中程度および大量のコーヒーを飲む人は、男性であり、喫煙習慣があり、アルコールを定期的に消費する傾向がありました。コーヒー好きには何となくこのイメージはありますね。
他の研究でも、タバコやお酒が好きな人はカフェイン飲料も好きという結果が出ていますので、コーヒー好きあるあるなのかもしれません。
カフェイン不耐性の人は気をつけて
また、いくら1日にコーヒーをたくさん飲んでも平気とはいっても、生まれつきカフェインを代謝しづらい体質の人もいます。カフェイン不耐性というやつですね。
カフェインに弱い人(反応が強く出てしまう人)は、自分の体調を細かくチェックしながらコーヒーを飲むことが大切です。特にHSPの人は刺激に弱く、カフェインで興奮しすぎる人も多いので気をつけてください。
内向的な人は刺激に弱いので、うるさい音とか派手な人間関係とは相性が悪いです😵
またコーヒー、お酒、タバコ等といった刺激にも弱いです😱
刺激に弱いというのは、情報のアンテナが強く小さいことにもすぐ気づくという点で優秀ですが、アンテナの強さに合わせて生活しないと疲れるので注意です😖
— ちょっぺ〜先生@心理学博士 (@kruchoro) 2019年6月24日
参考論文
Fung K, Biasiolli L, Hann E, et al, 9 Effect of coffee consumption on arterial stiffness from UK biobank imaging studyHeart 2019;105:A8-A10.