【ファッション心理】服装やアクセサリーの違いで人の性格は変わるのか?

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ファッションは人の心理を映しているか?

 

ランカスター大学心理学部のデビッド・A・エリス、ヨーク大学心理学部のロブ・ジェンキンス博士の実験では、特徴的なファッションが生みだす心理効果が実生活にも反映されるかどうかが調べられました。

 

この実験で選ばれたファッションアイテムは「腕時計」です。先行研究では、「日ごろから腕時計をつけている人は誠実性が高い」という結果が出ていました。

 

そこで、腕時計を着用することで実際に私たちの行動にまで影響を与えるのかどうかを調べたのです。

 

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個人の服装と実際の行動を調べた実験

 

この実験では、腕時計をしている人は、腕時計をしていない人に比べて、約束の時間に早く来たり時間通りに来たりする可能性が高いかどうかが検証されました。

 

研究者たちは別の研究を装い、実験参加者が一定の時間に研究室に到着しなければならない状況をつくりました。

 

参加者は全員、以前に研究室に来たことがあり、研究室の場所をよく知っていたので、迷うことなく約束の場所に到着することができました。

 

ここで研究者が行ったのは、参加者がいつ研究室に着いたか(早かったか、時間通りだったか、遅かったか)と、腕時計をしていたかどうかを記録することだけでした。

 

では、その結果を見てみましょう。

 

腕時計をつけている人は約束を守りやすい性格だった!

 

腕時計をしている人としていない人を単純に比較したところ、腕時計をしている人はしていない人よりも予定の場所にかなり早く到着したことがわかりました。

 

つまり、私たちは腕時計をすることで誠実性が高まり、実際にその性格の変化が行動にも表れることがわかったのです。

 

今回の研究では、腕時計をしていることが誠実な性格(勤勉さ、行動力、時間厳守など)と関連しているという認識が、ステレオタイプではないことがはっきりと示されました。

 

 

腕時計をつければ真面目な性格になれるかも?

 

腕時計を身につけることは、誠実的な性格特性と関連するだけでなく、実際に観察が可能な個人の行動とも関連しています。

 

つまり、ファッションを見ることで、その人の行動習慣までもがある程度わかるのです。

 

もしも普段、あなたが腕時計をしていないなら、腕時計をつけることで得られる心理的なメリットがあるかもしれないということです。

 

もちろん、今回の実験では相関関係が見つかっただけで因果関係があることがわかったわけではありませんが、もしかするとほかのファッション心理と同じように、ある程度の心理効果も期待できるかもしれません。

 

せっかくなので、これをうまく利用していきましょう。

 

たとえば、大切なデートや面接試験など、誠実性を高めることで成功率も高まる状況では、腕時計をしていくことがおすすめです。

 

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参考論文

 

Ellis DA, Jenkins R. 2015. Watch-wearing as a marker of conscientiousness. PeerJ 3:e1210 

https://doi.org/10.7717/peerj.1210

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