【栄養不足の顔】口まわりにニキビがすぐできる人には何の栄養が足りないのか?を解説

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口のまわりにアレがある人はビタミンB12欠乏症

 

口のまわりに出来る小さな潰瘍は、「潰瘍性口内炎」と呼び、わかりやすいもので言うと口の中にできる口内炎です。

 

また、当然ながら口の中にできると食事が苦痛になることもあります。こうなると食事の楽しみが半減してしまいます。

 

口内炎ができる場所や大きさによっては食事のたびにかなりストレスを感じるでしょう。

 

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口周りのデキモノの原因は栄養不足

 

実はこれらの症状はすべてビタミンB12の不足が原因で起きています。つまり、口の周りや口の中にデキモノがある人は栄養不足なのです!

 

たとえば、イスラエルのイリア・ボルコフ博士らによって行われた2009年の研究では、口の周りのできもの(口のまわりの皮膚炎やニキビ)は、ビタミンB12欠乏症の兆候である可能性があることが示唆されています。

 

ビタミンB12の不足が引き起こすのは口内炎だけではありません。

 

ビタミンB12が不足すると、口周りの炎症症状のほか、疲労感や筋力の低下、さらには便秘などの症状も現れてしまいます。どれもありふれていて地味ながら厄介な症状ですね。

 

ビタミンB12を飲んだら口内炎が治った!

 

この口内炎に関する研究は、口内炎を再発した58人を対象に、その半数の人にビタミンB12の補給を行い、対照群と比較しました。

 

その結果、4分の3の人がビタミンB12を摂取した後で、口内炎がなくなり、ほとんどの人で痛みの減少が確認されました。

 

つまり、口内炎ができたらビタミンB12を摂取せよ!ということですね。

 

ちなみに口内炎が再発する頻度は一般的に最大で25%と言われていて、実に4人に1人が口内の再発に苦しんでいます。かなり多いですね。

 

それにも関わらず、今まで最適な治療法が見つかっていなかったのです。

 

口内炎対策と予防に最適な食品は?

 

口内炎ができたときにサプリメントで補助的に摂取するのも良いですが、予防のためには日常的に食事から摂取しておくことが大切です。

 

ビタミンB12は、魚、鶏肉、卵、乳製品、レバーなどから豊富に摂取することができます。これらの食品はほかにも健康メリットがあるので定期的にとっておきたいですね。

 

 

口内炎ができやすい人の特徴

 

また調査によると、ビタミンB12を十分に摂取することが困難で、この栄養素が不足しがちな人たちの特徴もわかっています。

 

ベジタリアン、高齢者、クローン病などの消化器系疾患を持つ人はビタミンB12が特に不足しがちなので気を付けましょう。

 

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参考論文

 

Volkov I, Rudoy I, Freud T, Sardal G, Naimer S, Peleg R, Press Y. Effectiveness of vitamin B12 in treating recurrent aphthous stomatitis: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. J Am Board Fam Med. 2009 Jan-Feb;22(1):9-16. doi: 10.3122/jabfm.2009.01.080113. PMID: 19124628.

https://doi.org/10.3122/jabfm.2009.01.080113

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