好意の返報性でモテるようになる
人に愛され、異性からもモテるようになるために一番重要なポイントは、相手に「好き」と伝えることです。
私たちが持つ心理には好意の返報性というものがあり、好意を持ってくれた相手に対して好意を持った態度で応えるという習慣があります。
なので、相手に好きだと伝えたり好意的な態度でコミュニケーションを取ることで相手もこちらへの警戒心を解き、こちらのことを好きになってくれるのです。
これはアメリカ、ニューヨーク州にあるロチェスター大学の研究で、100人の男女を集めて実験参加者の人たちに、別の異性とオンラインチャットをしてもらってから、チャット相手の好感度を5点満点で採点してもらいました。
好きだと伝えると相手に好かれる
ただし、ここで参加者とチャットをした相手はみんな研究者が雇ったサクラで、実験参加者の全員と似たような会話をするように指示されていました。
この時にチャットの終わり方を2つのパターンに分けていまして、片方のグループには素直に好きだと伝えるように指示し、会話の最後に「今日は退屈な1日だったけれど、あなたとの会話は最高でした!」と好意を伝えてもらいました。
もう片方のグループには無関心なふりをしてもらって、会話の最後にも「用事があるのでこれで会話を終わります。さようなら!」とだけ伝えて会話を終えてもらいました。
つまり、「直接的に好意を伝えたら、相手の好意はどう変化するのか?」を調べたのです。
すると、素直に好きだと相手に伝えたグループの好感度は平均で3.15ポイントだったのに対し、無関心グループの平均の好感度は2.73ポイントと低くなってしまったのです。
好きと言われたら好きになるというのは、人間が行うコミュニケーションの基本的な形であるということが今回の実験で証明されたのですね。
好きと伝えると恋愛関係も長続きしやすい
また、この研究では同時に長期的な男女の恋愛関係についても調べたのですが、やはり相手に「好きだ」と多く伝えているグループの方がカップルの交際が長続きする傾向がありました。
付き合い始めたり結婚してからもパートナーにはきちんと好意を伝え続けた方がいいのですね。
当たり前のことのように思えますが、今回の実験で科学的にもはっきりとした因果関係があることがわかったのです。
好きと言われたら好きになる理由
このような心理現象が起こる理由は、私たちは対人関係で傷つくことを回避しようとするために、自分を拒絶するような相手とは本能的に距離を置いて身を守ろうとするシステムが無意識に働くからです。
確かに冷たい態度や暴力的な人とは無理に付き合う必要もメリットもないですものね。優しい人がモテるのも同じような理由です。
性的な魅力度も上がる
逆に、相手がこちらに興味を持っており、自分のことを受け入れてくれているという感覚や自信があるほど、私たちはその相手に性的な欲望を持ちやすくなります。
この性的な欲望は、私たちに「この人は自分にふさわしい相手なのだ」という確信を直感的に体験させてくれる基準となるものです。
実は、この欲望があるおかげで、私たちは本当に価値のある恋愛パートナーを追いかけるモチベーションが湧いてくるようになるのです。
なんと性欲には子孫を作る以外にも重要な意味があったのですね。
しかし一方で、ミステリアスで好きかどうかはっきりしない態度も、相手の気を惹かせるために効果があるということもわかっています。
ただしこちらは上級者向けで、リスクもありますし、好意というよりは興味を持たせるテクニックとなっています。
好きな相手には好きと言おう
ですから、好きな相手にはとにかくこちらの好意を伝えて、相手に「興味」と「受容」という2つの安心感を与えてあげることが大切です。
私はきちんとあなたに興味を持っているし、あなたのことを受け入れることができるよ、と伝えることで相手は安心することができ、好きだという意思を行動でこちらに示すことができるようになります。
もちろん、これは何も恋愛関係に限らず、様々人間関係に言える心理です。一緒にいて心地よい友達や家族や仕事仲間の人たちには、言葉やプレゼントなどを使って隙あらば好意を伝えると良いです。
というわけで、好きな人には好きだときちんと伝えましょう。スキあらばスキです。
どんな人も人に嫌われることを不安に思っている
なので、好意を伝えることで安心感を与えて仲良くなることができる
好きな人には好きと伝えることで好意が返ってくる
好きと言われたら好きになる