くるくるちょろちょろ心理学研究所

心理学・医学・経済学の研究論文の解説と考察をしています

運動不足は原因ではない!人が太ってしまう本当の理由とは?

人が太るのは運動しないからではない

運動をしないと太るよという忠告がありますが、実は意外にもこれは科学が否定します。

 

確かに運動をすればそれだけカロリー消費量が増えるので脂肪が燃焼されて痩せていきます。減量をする際には、食事制限ダイエットと一緒に運動も推奨されていますよね。なので、ある意味では間違いではありません。

 

しかし、減量するうえで本当に重要なのはカロリー消費量ではなく、カロリー摂取量、つまり食事の内容なのです。

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狩猟採集部族が健康な理由

運動によるカロリー消費量よりも、食事によるカロリー摂取量のほうが重要であるという証拠はいくつもありますが、今回は狩猟採集の暮らしをしている未開部族の運動量と現代人の運動量を比べた研究を紹介します。

 

2012年にニューヨーク市立大学ハンター校(ハンター大学)のハーマン・ポンツァー博士、アリゾナ大学のデビッド・A・ライヒレン博士らは、タンザニアに暮らすハッツァ族の生活について調査しました。

 

ハッツァ族は狩猟採集の暮らしを現代もなお続けている部族の一つで、その暮らしぶりは石器時代の人々の暮らしぶりとほとんど変わらないことがわかっています。

 

そして、ハッツァ族は全員が健康な体を維持しています。肉体を調べてみると、体脂肪が少なく骨も頑丈で、まさに理想の的な体です。現代人に多く見られる糖尿病のような病気もなければ、肥満な人もいません。社会全体で健康なんですね。

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カロリー消費量は石器時代から現代まで変わっていない

そんな健康な体を持つ彼らの運動量を調査したところ、驚くべき事実がわかったのです。ハッツァ族の1日のカロリー消費量は現代の西洋人と比べても、ほとんど同じ変わらないことがわかったのです。

 

狩猟採集の生活をしていると聞くと、食べ物を確保するために日常的にかなり動いているのかと思いきや、まったくそんなことはなかったのですね。意外です。

 

では、なぜ彼らハッツァ族はまったく太らずに健康な体を維持しているのでしょう?その答えは食事にありました。

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人が太ってしまう本当の理由

狩猟採集の暮らしで得られる食事と違って、現代の食事は高カロリー・低栄養となってしまいっています。さらには加工された食品によって食事の満足度が下がっているので食べ過ぎが起きてしまい、自然とカロリー過多の状態に陥ってしまうのです。悩ましい問題ですね。

 

というわけで、減量やダイエットをする上で最も大切なのは、食事のコントロールなのです。これはただ単に食事を抜けばいいという問題ではなく、きちんと食べて栄養を摂ったうえで余計なカロリー摂取を控えようというものです。

 

無理なダイエットは不健康なだけではなく、リバウンドしやすく、かえって太ってしまうので絶対にNGと心得てください。

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それでも運動しよう!

また最初にも言いましたが、食事が最も重要だからと言って運動しなくてもいいというわけではありません。運動には様々な健康メリットがあり、痩せる以外にもシンプルにメリットが豊富です。実際にハッツァ族も1日にとてつもない距離を歩いて移動しています。

 

ただし、運動をしていれば自然と痩せていくという考え方は間違っていますので、食事と運動のバランスを取って両方の側面から減量に励んでいきましょう。

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